昨年7月30日に入院・手術、8月1日午前に退院。スピーディーだが、当然ながら退院して即これまでの生活に戻れるわけではない。私の場合、この年は勤め先の30年勤続表彰で7日間の特別休暇があったので、これを最大限に利用しました。職場復帰は8月6日から。その二日後には出張もしました。
退院後の食事は五分粥を主として、日によっては湯豆腐・冷奴とかやわらかいものを中心に。お粥は毎回同じだと飽きるので卵粥をベースに具を白身魚やら葉っぱ系の野菜をグタグタに煮込んだりしていました。単独の魚料理なら煮魚がよいですね。
一度に口に含む量を間違えやすいので個人的には麺類はしばらく避けた方がよいと思います。一度スパゲティで悶絶しました・・・苦笑。
食欲がないときや胃が苦しく感じるときはウィダーインゼリーやフルーツジュースなども役に立ちますよ。何も口にしないのが一番よくないことなのではないかと思います。
身体を動かすことについては復帰前日くらいから、ほぼ違和感なく動ける感じでした。個人差はあるでしょうが、術後4~5日で完全復帰するくらいに考えておくとよいのではないでしょうか。無理のない範囲で少しずつ動く量を増やしていくしかないですね。頓服の痛み止めは退院後二日目くらいまでは使っていました。
退院後最初の診察は8月26日。退院後の様子や症状の改善度合いなどが中心の主治医による診察と傷跡のチェック。胸やけなどの典型的な逆流性食道炎の症状も、それに類すると思われる症状も手術後から解消されていることをお話しした。まだこの時期はつっかえ感が多少残っていたが、主治医は「段々慣れてくるでしょう。傷跡は次の診察(3ヶ月後)には虫刺され跡程度になっていると思いますよ」ということで、まずは及第点というところでした。
3ヶ月後の受診時には腹部の単純レントゲンと血液検査も。さすがに見事なくらいの健康体を示していて主治医から「これを機会に生活習慣も見直されたらよいのではないですか」と笑顔で言われました(笑)。つっかえ感はほぼ違和感がないレベルでしたが、時折ガスが溜まっているのになかなか出せず苦しい時があることを伝えましたが、「う~ん、写真的にはガスはそんなに溜まっていない感じなんですけどね。どうにも我慢できないようだったらまた言ってくださいね」という感じ。
一応手術後の診察はこれでひと区切り、手術後一年くらいの頃にチェックで胃カメラを受けるように指示されました。
そして今年(2020年)7月31日、その胃カメラの日でした。コロナ対策でかなり物々しい雰囲気の中で受けてきました。
前にも触れましたがこの病院の胃カメラは鎮静剤のレベルが低いのに本当に楽です。今回は最初にのどを通るときに軽くオエっとなっただけで、終わるまで胃カメラのチューブを眺めたまま終えることができました。
結果は当然ながら食道裂孔ヘルニアは完全に修復され、食道炎も跡形がないきれいな状態になっていました。胸やけなどの症状から解放されて、実際に炎症もなくなったということで手術は奏功したということになります。手術後に感じる後遺症があるので100点というわけにはいきませんが、私にとっては手術前の不快感に比べれば遥かによい状態なので受けてよかったと考えています。
<手術で改善された点>
・胸やけなど逆流性食道炎に特有の症状
・虫歯(昨年1月に何十年か振りで虫歯治療しましたが、術後に受けた二度の定期健診では見つかっていません)
・寝起き時の激しい咳き込み
<手術であまり改善されなかった点>
・食後の膨満感
<手術で新たに悩まされていると思われる点>
・鳩尾あたりに塊があるような感じがたまに出ること
・ゲップの減少に伴う屁の増加
・胃腸の動きが悪いときに起こるお腹の張り
(ゲップが出ない分、ガスが腸に溜まりやすいのではないかと考えています。因みにここ最近は
スカッとゲップが出ることもあります。馴染んできたのかもしれませんね)
私の場合、もともとお腹が緩い方っだったので屁が増えるのは案外困りものですね。食後数時間はトイレを確保できるかが不安になるのです。自宅にいるときは問題ありませんが、外出先だとままならない可能性がありますからね。
とりあえず、これでこのシリーズは終了にします。変化があればまた書くことがあるかもしれません。
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勢いで退院までの話を。
翌朝起床時の体温・血圧測定。お臍周りの圧迫されるような痛みがあると伝えたら座薬を入れることに。「十数分後には効いてくるので回診やレントゲン検査に行くのにちょうどいいですね」とのこと。痛みを感じたら迷わず相談、薬を提案されたら迷わず受け入れた方がいいですね。座薬は特によく効くと思います。痛みの程度によるのでしょうが、私の場合はこの後の痛みにはロキソニン+ムコスタを頓服で対応しました。
まだ採尿をしていなかったので「8時までにはお願いします」とのことで即済ませた。この段階では点滴はルートを残しただけの状態で、回診とレントゲン撮影で問題なければ抜いてもらえます。
回診後はこんな感じ。痛みや違和感の本丸は鳩尾とヘソの部分であることに変わりはない。レントゲンで造影剤を飲んでちゃんと胃まで通ることを確認できたら飲み物がOKとなります。
推測だけど、黒〇で囲った赤い部分は多分痛み止めの神経ブロック注射跡だろう。術後の痛みが思ったより酷くなかったのはこれのお陰。全身麻酔が効いている間に打ってくれるので私の記憶にはない。
昼食から食事面のリハビリが開始。ほとんど液体ですね(笑)。
それまでにお茶などを飲んでいましたが、少しづつ入れないと飲み物でさえ鳩尾のあたりに突っかえ感があります。
この病院ではスプーンやお箸などは病院側から出してくれるので持ち込みは不要です。
入院中は特にやることもないので極力起き上がった状態でスマホやiPadを触っていました。痛みや違和感は段々マシになっているのだが、椅子から立ち上がる時や歩き始めには痛みや違和感が強く、しばらく歩いているとマシになる。無理のない範囲で動いた方が回復が早いと思います。
私が難儀したのは便通でお腹は張っているのにガスも含めてなかなか出ず、15時頃にようやく一回目が来て楽になりました。
夕食はこんな感じ。はんぺんやペースト状のかぼちゃなど、消化しやすい固形物が出てきました。
最初の内は少しゆっくり目に食べていたのだが、何口か運んだ後に違和感が。
食道に何かが詰まっているような感じで間を置いたら食道と胃のつなぎ目あたりでグビグビと音を立てながら食べたものが下りていく感触がある。これがいわゆる術後に必ず出るとされる「つかえ感」。当然ながらここからはさらに時間をかけて口へ入れることになった。
翌朝の朝食。お粥もそれなりにお米感があって固形物が増えました。
回診前に食事が出てきたのだがこの程度の固形物でもハードルは高い。食べている最中に回診がありました。
先生「お、食事中ですね。どうですか?。」
私「めっちゃ詰まります(苦笑)」
先生「説明した通りでしょ?。しばらく違和感が続くけど、段々よくなる筈だから焦らずにゆっくり食べてくださいね。」
む・・・、そうなんだけど、この程度の食事でも食べ終わるのに一時間半もかかりました。こいつはちょいと手厳しい、というのがその時の素直な感想でした。
回診後の状態です。へその部分以外は瘡蓋みたいな感じで絆創膏が残っています。
残るは退院の準備と会計のみ。3割負担で22万円弱、カード払いで済ませました。術後最初の診察もこの時に決まります。
所得区分によりますが高額療養費制度を適用できるので「区分ウ」以下の方ならそれなりにお金が返ってきます。事前に申請しておけば病院での支払い時に高額療養費制度が適用されるので、支払い額を抑えたい方は早めに手続きをすませておくとよいでしょう。
高額療養費の説明 はこちらがわかりやすいですね。
付き添いなしなので、帰るときに最も負担がかからない経路は予め調べていました。階段を極力避けエレベータやエスカレータを使いやすい経路です。四ツ谷駅(JR)に入るときは駅を一旦通り越してアトレに入ってエスカレータを使うと遠回りですが負担が少ないですね。川崎在住の私にとって移動時間が一番短いのは中央線で東京へ、東京からは東海道線になるのですが、楽だったのは総武線で代々木乗り換え。同じホームで品川に向かう山手線に乗れるのはありがたかったですね。
退院後から現在に至るまでは次回で。今日は術後364日目です。
昨年7月31日に手術をしましたが、入院して即飛び込んできたニュースがディープインパクトの死亡。あまりにも早くて驚きました。思い返してみると右肩の手術をした日はStephane Grappelliが亡くなりました(翌日にはMichael Hedgesも)。妙なことは覚えているものですね。
筆不精が過ぎてずいぶん間が空いてしまいましたが、手術後のことを書きます。
「終わりましたよ」の言葉は手術室で聞きました。その後の移動ベッドへは膝を立ててズリズリと、病室のベッドへの移動も同様に。手術室滞在時間はほぼ予定通りだったようだ。
手術が終わったとはいえ、顔に酸素マスク、右腕に血圧計、胸には心電図計、左手甲には点滴、中指に血中酸素濃度計、足にはエコノミークラス症候群防止のマッサージ機。幸いにも尿管は刺さっていないが、術中にどうされているのかは不明。
痛みは思ったほどの激痛ではないが、腹圧が傷口にかかっているような圧迫されたような違和感がある。痛むのは鳩尾とヘソの箇所でその他の小さい傷は痛まない(五箇所小さく切って腹部に道具を入れている。後の写真を参照)。
あとは術中にCO2で体内を膨らましているので両鎖骨下辺りが凝りのような痛みがある。これは腹腔鏡手術で特有のもののようである。
熱は36度台で、結局退院まで目立った発熱はなかったし、右肩手術をした20年くらい前に感じた悪寒や震えもなかった。この辺はやはり麻酔技術の進歩なのだろう。吐き気は今回も全くなかった。翌日に私の担当ではなかった麻酔科医が「大丈夫ですか」とお越しになったけど執刀医に並ぶお世話になった方たちである。彼らは術中術後の痛みに関するケアもしっかりされている。表に出る仕事ではないかもしれないが、彼らがいないと苦痛の少ない手術は無理だろう。
病室へ戻って程なく執刀医が傷口の確認に。
「お疲れ様でした。大きいヘルニアだったけど無事終わったからね。今晩はゆっくり休んでくださいね」と。やっぱりヘルニアは大きかったんだね。
ここから3時間は絶対安静。そもそも眠くて仕方がないので動く気にもならなかったし、術前は自撮りする気満々だったけど流石にムリでした。
帰室したとき既にそれなりに尿意があったものの動けないことは分かっているしとにかく眠いのでそのまま。1時間後に担当ナースが来られた時に尿瓶で出させてもらった。横向きになれと促されて尿瓶をあてがわれ「じゃ、お願いします」となるのだけど横になっての排泄は普段しないのでなかなか出せないものである。絶対安静の間は最低でも一時間おきに様子を見に来てもらえるし、命綱のナースコールを押せば来てもらえるのは普通にありがたい。
絶対安静を解く前の21時頃に再度ナースが様子を見に来られてそこで酸素マスク、心電図、血中酸素濃度計、血圧計、マッサージ機、つまり点滴以外は全て外してもらった。と同時に「起きれますか」とリクライニングを起こしてもらう。
こちらは左へ体を倒しつつベッドに座る。
N「痛みは大丈夫そうですね。どうですか、フラフラしますか」
私「フラフラするけど思ったよりマシかな」
N「じゃ、ゆっくり立ってみましょうか」
思ったよりすんなり立てる。
N「ゆっくり歩いてみましょう」
うん、まぁ歩ける。点滴台を杖代わりだけどね。
N「じゃあ、動ける範囲で自由に動いていいですよ。うがいはいいけどゴックンはまだですから」
ということなのでまずはうがいして鏡を相手に記念撮影。
なお、ベッドからの起き上がり方は予めYouTube で調べて練習しておいたのも奏功したと思います。
手術後のベッドからの起き上りかた コツはゆっくりと両膝を立てて向きたい方へ倒したときの反動を利用して上半身を向きたい方へ動かすことですね。手術前に何度か練習しておくと割と簡単にできます。腹筋をいかに使わないかを意識して練習しておくとよいでしょう。
切った部分はこんな感じ。へその部分が内視鏡を入れた部分で絆創膏の大きさが示す通り最も大きな傷がある。
痛みを感じるのはこのへその部分と鳩尾。左右3ヶ所はほとんど痛まない。
暫く起きていたがお腹の張りが辛いのでベッドのリクライニングを起こし気味にして横になっている間に寝入ったようだ(起こし気味の方が楽でした、私の場合)。
何度も担当ナースが様子を見に来られたようだが、途中で明かりの加減を調整してくれてから本格的に寝入った。
思ったより長くなったので今回はここまで。次回は退院までかな。
11時までに病院へ行けばよいので朝はのんびり起きて経口保水液OS-1のゼリー版を食べました。絶食が続くのでせめて食べた感がほしかったんですよね。ブラックであればコーヒーもOKなので少し飲みました。
10時40分頃に病院に到着、受付を済ませるとまずは2階で採血(2本)、その後5階の病棟へ行きます。このフロアはセキュリティチェックがかかっているので右壁にあるインターホンで名前を告げて入れてもらいます。
入った後はセキュリティカード(真ん中)を渡されるので出入りする際は必須です(自販機はセキュリティ外にしかありません)。その左は病院のiPadでその下にある紙は退院までの大まかなスケジュール表です。右は手術着と血栓防止ソックスです。
病室はこんな感じ。シティホテル並みですね。短期で退院がこの病院の売りでもあるので湯船はありません(湯船に浸かる許可が出る前に退院になるからね)。
手術に向かう前には貴重品はボックスに収納しておいてその鍵は室内のどこかに隠しておくよう言われました。病室の扉も手術へ行っている間は鍵をかけてくれます。付き添いなしでも条件付きでOKなのはこうした設備的な側面も大きいのでしょう。入室して暫くすると担当ナースが問診に、薬剤師が術中・術後に使用する薬の説明に来られます。手術は15時半からの予定ですが、前の手術が早く終わる可能性もあるので14時半には手術着とソックス姿に着替えておくよう指示されました。ソックスはメジャーで合うサイズの確認もしてくれますし、ちゃんと履けているかどうかも病棟ナースが確認してくれます。
午後イチの手術であれば入院してから手術まで2時間程度なのでゆったりする時間もなくてよいですが、午後二番だと手持ち無沙汰ですから暇つぶしグッズは欠かせないですね。音源の大半を搭載しているiPod Touchも持ち込んでいたのですが、専らiPadでYoutubeを見聞きしていました。ケルト系音楽のミックスリストを流していると初めて見聞きするものも多数出てくるので、気に入った曲やセットはURLや曲情報などをEvernoteに放り込んでました。クラウド系のアプリはこういう時に便利です。
15時あたりになると徐々に慌しくなってきます。担当ナースが「もうすぐ前の手術が終わりそうです」、「終わった連絡が来たのでほぼ予定時間に手術室に向かうことになります」など伝令のように部屋まで進捗を伝えに来てくれます。
結局ほぼ予定通りの時間に担当ナースと4階の手術室へ移動。(準備編で書き忘れましたがメガネの方はメガネケースをお忘れなく)手術室の扉が開いて中へ入り、手術室担当ナースに氏名、生年月日を告げ手術内容の確認、主治医その他のスタッフと挨拶を交わしてベッドに横になります。
毛布をかけられるとあらゆる方向から 手術着(マジックテープのつぎはぎ式)をはずされて毛布の下は結果としてパンツ一丁になります。と同時に心電図の電極取り付け、右上腕には血圧計、左中指には酸素濃度計のクリップ、足にはエコノミークラス症候群予防のマッサージャー、と手際よく準備が進みます。
それらが終わった頃、顔の左横あたりに麻酔科医が来られて「○○です。麻酔の準備に入りますね」と左手甲から点滴。ペンレステープのお陰か痛みはほとんどありませんでした(手の甲の中指と薬指の間にある血管から入れるのが基本でうまくいかない時は薬指と小指の間から入れると事前説明で聞いていました)。
処置が始まるあたりで鼻と口を覆うように酸素マスク。
「最初は麻酔準備の薬を入れますが少し重たい感じがしますよ。」
「これから麻酔の薬を入れますね。痛く感じると思うので腕をさすりながら入れますよ」と麻酔が始まります。
前者は昨年怪我で縫合する前の麻酔と似た感じ、後者は痺れるような痛みが前腕全体に走ったので「何とも言えない痛みですね」と声をかけると「そうですよね。大丈夫、すぐに眠くなりますよ。」の麻酔科医の言葉を最後に記憶がありません。
長くなったので続きは次回。
1.術前検査
胃カメラ、手術日の決定後にその当日できる検査は全て終えたので残るは胸部と腹部の単純レントゲンとCT、そして食道内圧検査でした。日によるのかもしれませんが、祝日(海の日)にこれらの検査を受けました。レントゲンやCTはじっとしていればいいので問題ないのですが、心配していたのは食道内圧検査でした。
詳細は
こちら がわかりやすいと思いますが、直径4mm程度(経鼻内視鏡よりひと回り小さいサイズ)のチューブを鼻から食道に入れて行う検査です。内視鏡の場合は鎮静剤を使ってくれますが、この検査では使わないので嘔吐反射が心配だったのです。思ったよりはオエオエ言わずに済みましたが緊張しましたね。
レントゲン台に横になって鼻からチューブを入れ、所定の位置に来たらテープでチューブを固定、5cc程度の水を注射器で口に含まされて医師の合図とともに飲み込む、を10回繰り返します。私の場合はやらずに済みましたが、24時間ph・ビリルビンモニタリング検査をやるとなればあの違和感を24時間感じながら過ごさなければならないので結構大変かもしれません。食道の動きには特に問題はなかったようでこの日は検査だけで終わりました。会計は8820円。
2.手術、麻酔の説明
翌週には麻酔科医と手術担当医からの手術に関する説明でした。これまで行った検査結果をもとに丁寧に説明してくださいます。
全身麻酔・手術や入院から退院までのスケジュール等の説明書、手術当日までに注意すべきことなどの書類に加えて膨大な数の同意書が登場します。
手術時の点滴は左手甲から入れます。結構痛いとも聞くので麻酔科医オススメのペンレステープ(痛みを抑える成分が入ったもの)もお願いしました。同意書は貰った当日にさっさと書いて入院時の荷物と一緒にまとめておくとよいでしょう。
私の場合は独身なので手術当日の立会いはなしにしましたが、その場合は同意書に親族のサインが必要なので郵送でやり取りする場合はさっさとすませましょう。
3.入院準備
最低限必要なものは入院説明書に書いてあるのでこれも早めに揃えておくといいですね。病衣やティッシュ・タオルなどの日用品はお金を出せば持参せずに済ますこともできます。四谷メディカルキューブの場合、二泊三日の入院なので手術着のまま過ごしても問題ないかもしれません。
私が用意したものを記しておきます。
(1)スマホ、iPad、iPod Touchと充電器具、ポケットWifi
手術時間(約2時間半)や絶対安静の時間(3時間)があるとはいえ、暇つぶしグッズはあった方がいい。四谷メディカルキューブの場合は全室個室なので控えめな音量であればイヤホンやヘッドホンはなくても大丈夫ですね。コンセントは2穴のものがテーブルの上に用意されていますがスマホ等の充電器具はないので必須です。ベッドで使用するときにも電源供給したい場合は延長コードを持参するか長めの充電ケーブルがあるといいでしょう。Wifi環境はないのでポケットWifiを使っている方は持参してください。テレビ・冷蔵庫は無料で使えます。
(2)スリッパ等の履物
病院によっては指定されている場合があるのでそれに準じて用意しましょう。私の場合は特に指定が無かったのでクロックスタイプにしました。かかと用のベルトの上げ下げで脱げにくくも脱ぎやすくもなるので便利でした。ダイソーにいけば250円(税別)で買えますね。手術室まで歩いていく病院の場合は新品がよいです。
(3)クリアファイル(A4判)
入院時に必要な書類や入院中に貰う書類、領収書等をまとめておくのに便利です。入院時に提出するものはすぐに取り出せる場所に入れておきましょう。スーツケース内に入れてしまうと受付時に大変です(笑)。
(4)飲み物(水、お茶)
私の場合は11時までに入院、手術は15時半からの予定になっていました。この病院の場合手術前2〜3時間までは水分を摂ってよいことになっているので一応お茶と水のペットボトルを買っていきました。院内に自販機がありますが、私の場合は付き添いがいないので術後動きにくいときのことも考えて手術前に冷蔵庫に何本か入れておきました。まぁ、室内にも洗面所はあるんですけどね。
4.その他
噴門形成術の手術を受けた後は食道と胃のつなぎ目あたりが詰まる感覚が出ますので、そういう状態でも食べやすいものを手術前に試しておくとよいです。お粥が代表的な術後食になりますが、これはレトルトとか豊富に種類があるので自分の口に合うものを用意しておくといいですね。あとウィダー in ゼリなんかも重宝します。退院後は身体を動かすのもつらいときがあるかもしれないので、手を加えずに口にできるものをいくつか入院前に備蓄しておくと安心です。
お粥をご自身で作る場合には入院前に米を買っておきましょう。術後に重たいものを持つと腹筋を使うことになって結構痛いですからね。入院時の荷物はスーツケースに。受付で出す書類などはリュックに入れました。
病院からの指示にはボックスティッシュ持参とありましたが鼻炎とかでなければポケットティッシュを数袋とウェットティッシュ数袋で充分だと思います。ペットボトル用のキャップストローはベッドに寝そべっていても飲めるので便利でした。
ここには写っていませんが腹帯を用意しました。医学的なエビデンスでは優位性はないようですが、退院後に公共交通機関で帰宅する場合には傷口の保護になるのであった方が良いと私は思います。
5.手術前日
普通に過ごせます。流石にアルコールは控えましたが23時までは食事もOK、それ以降は絶食で水分摂取のみ。病院からはOS-1などの経口補水液を勧められました。翌朝にも飲むので2本は買っておいた方がいいですね。
次回は入院・手術当日のお話です。
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