fc2ブログ






入院生活と退院

勢いで退院までの話を。

翌朝起床時の体温・血圧測定。お臍周りの圧迫されるような痛みがあると伝えたら座薬を入れることに。「十数分後には効いてくるので回診やレントゲン検査に行くのにちょうどいいですね」とのこと。痛みを感じたら迷わず相談、薬を提案されたら迷わず受け入れた方がいいですね。座薬は特によく効くと思います。痛みの程度によるのでしょうが、私の場合はこの後の痛みにはロキソニン+ムコスタを頓服で対応しました。
まだ採尿をしていなかったので「8時までにはお願いします」とのことで即済ませた。この段階では点滴はルートを残しただけの状態で、回診とレントゲン撮影で問題なければ抜いてもらえます。
IMG_3590.jpg

回診後はこんな感じ。痛みや違和感の本丸は鳩尾とヘソの部分であることに変わりはない。レントゲンで造影剤を飲んでちゃんと胃まで通ることを確認できたら飲み物がOKとなります。
IMG_3595.jpg
推測だけど、黒〇で囲った赤い部分は多分痛み止めの神経ブロック注射跡だろう。術後の痛みが思ったより酷くなかったのはこれのお陰。全身麻酔が効いている間に打ってくれるので私の記憶にはない。

昼食から食事面のリハビリが開始。ほとんど液体ですね(笑)。
それまでにお茶などを飲んでいましたが、少しづつ入れないと飲み物でさえ鳩尾のあたりに突っかえ感があります。
IMG_3600.jpg
この病院ではスプーンやお箸などは病院側から出してくれるので持ち込みは不要です。

入院中は特にやることもないので極力起き上がった状態でスマホやiPadを触っていました。痛みや違和感は段々マシになっているのだが、椅子から立ち上がる時や歩き始めには痛みや違和感が強く、しばらく歩いているとマシになる。無理のない範囲で動いた方が回復が早いと思います。
私が難儀したのは便通でお腹は張っているのにガスも含めてなかなか出ず、15時頃にようやく一回目が来て楽になりました。

夕食はこんな感じ。はんぺんやペースト状のかぼちゃなど、消化しやすい固形物が出てきました。
IMG_3610.jpg
最初の内は少しゆっくり目に食べていたのだが、何口か運んだ後に違和感が。
食道に何かが詰まっているような感じで間を置いたら食道と胃のつなぎ目あたりでグビグビと音を立てながら食べたものが下りていく感触がある。これがいわゆる術後に必ず出るとされる「つかえ感」。当然ながらここからはさらに時間をかけて口へ入れることになった。

翌朝の朝食。お粥もそれなりにお米感があって固形物が増えました。
IMG_3612.jpg
回診前に食事が出てきたのだがこの程度の固形物でもハードルは高い。食べている最中に回診がありました。
先生「お、食事中ですね。どうですか?。」
私「めっちゃ詰まります(苦笑)」
先生「説明した通りでしょ?。しばらく違和感が続くけど、段々よくなる筈だから焦らずにゆっくり食べてくださいね。」

む・・・、そうなんだけど、この程度の食事でも食べ終わるのに一時間半もかかりました。こいつはちょいと手厳しい、というのがその時の素直な感想でした。

回診後の状態です。へその部分以外は瘡蓋みたいな感じで絆創膏が残っています。
IMG_3613.jpg

残るは退院の準備と会計のみ。3割負担で22万円弱、カード払いで済ませました。術後最初の診察もこの時に決まります。
所得区分によりますが高額療養費制度を適用できるので「区分ウ」以下の方ならそれなりにお金が返ってきます。事前に申請しておけば病院での支払い時に高額療養費制度が適用されるので、支払い額を抑えたい方は早めに手続きをすませておくとよいでしょう。
高額療養費の説明はこちらがわかりやすいですね。

付き添いなしなので、帰るときに最も負担がかからない経路は予め調べていました。階段を極力避けエレベータやエスカレータを使いやすい経路です。四ツ谷駅(JR)に入るときは駅を一旦通り越してアトレに入ってエスカレータを使うと遠回りですが負担が少ないですね。川崎在住の私にとって移動時間が一番短いのは中央線で東京へ、東京からは東海道線になるのですが、楽だったのは総武線で代々木乗り換え。同じホームで品川に向かう山手線に乗れるのはありがたかったですね。

退院後から現在に至るまでは次回で。今日は術後364日目です。
昨年7月31日に手術をしましたが、入院して即飛び込んできたニュースがディープインパクトの死亡。あまりにも早くて驚きました。思い返してみると右肩の手術をした日はStephane Grappelliが亡くなりました(翌日にはMichael Hedgesも)。妙なことは覚えているものですね。
スポンサーサイト



手術後のこと

筆不精が過ぎてずいぶん間が空いてしまいましたが、手術後のことを書きます。

「終わりましたよ」の言葉は手術室で聞きました。その後の移動ベッドへは膝を立ててズリズリと、病室のベッドへの移動も同様に。手術室滞在時間はほぼ予定通りだったようだ。

手術が終わったとはいえ、顔に酸素マスク、右腕に血圧計、胸には心電図計、左手甲には点滴、中指に血中酸素濃度計、足にはエコノミークラス症候群防止のマッサージ機。幸いにも尿管は刺さっていないが、術中にどうされているのかは不明。
痛みは思ったほどの激痛ではないが、腹圧が傷口にかかっているような圧迫されたような違和感がある。痛むのは鳩尾とヘソの箇所でその他の小さい傷は痛まない(五箇所小さく切って腹部に道具を入れている。後の写真を参照)。
あとは術中にCO2で体内を膨らましているので両鎖骨下辺りが凝りのような痛みがある。これは腹腔鏡手術で特有のもののようである。

熱は36度台で、結局退院まで目立った発熱はなかったし、右肩手術をした20年くらい前に感じた悪寒や震えもなかった。この辺はやはり麻酔技術の進歩なのだろう。吐き気は今回も全くなかった。翌日に私の担当ではなかった麻酔科医が「大丈夫ですか」とお越しになったけど執刀医に並ぶお世話になった方たちである。彼らは術中術後の痛みに関するケアもしっかりされている。表に出る仕事ではないかもしれないが、彼らがいないと苦痛の少ない手術は無理だろう。

病室へ戻って程なく執刀医が傷口の確認に。
「お疲れ様でした。大きいヘルニアだったけど無事終わったからね。今晩はゆっくり休んでくださいね」と。やっぱりヘルニアは大きかったんだね。
ここから3時間は絶対安静。そもそも眠くて仕方がないので動く気にもならなかったし、術前は自撮りする気満々だったけど流石にムリでした。

帰室したとき既にそれなりに尿意があったものの動けないことは分かっているしとにかく眠いのでそのまま。1時間後に担当ナースが来られた時に尿瓶で出させてもらった。横向きになれと促されて尿瓶をあてがわれ「じゃ、お願いします」となるのだけど横になっての排泄は普段しないのでなかなか出せないものである。絶対安静の間は最低でも一時間おきに様子を見に来てもらえるし、命綱のナースコールを押せば来てもらえるのは普通にありがたい。

絶対安静を解く前の21時頃に再度ナースが様子を見に来られてそこで酸素マスク、心電図、血中酸素濃度計、血圧計、マッサージ機、つまり点滴以外は全て外してもらった。と同時に「起きれますか」とリクライニングを起こしてもらう。
こちらは左へ体を倒しつつベッドに座る。

N「痛みは大丈夫そうですね。どうですか、フラフラしますか」
私「フラフラするけど思ったよりマシかな」 
N「じゃ、ゆっくり立ってみましょうか」
思ったよりすんなり立てる。
N「ゆっくり歩いてみましょう」

うん、まぁ歩ける。点滴台を杖代わりだけどね。

N「じゃあ、動ける範囲で自由に動いていいですよ。うがいはいいけどゴックンはまだですから」

ということなのでまずはうがいして鏡を相手に記念撮影。 
IMG_3589.jpg

なお、ベッドからの起き上がり方は予めYouTube で調べて練習しておいたのも奏功したと思います。
手術後のベッドからの起き上りかた
コツはゆっくりと両膝を立てて向きたい方へ倒したときの反動を利用して上半身を向きたい方へ動かすことですね。手術前に何度か練習しておくと割と簡単にできます。腹筋をいかに使わないかを意識して練習しておくとよいでしょう。

切った部分はこんな感じ。へその部分が内視鏡を入れた部分で絆創膏の大きさが示す通り最も大きな傷がある。
IMG_3592.jpg
痛みを感じるのはこのへその部分と鳩尾。左右3ヶ所はほとんど痛まない。

暫く起きていたがお腹の張りが辛いのでベッドのリクライニングを起こし気味にして横になっている間に寝入ったようだ(起こし気味の方が楽でした、私の場合)。
何度も担当ナースが様子を見に来られたようだが、途中で明かりの加減を調整してくれてから本格的に寝入った。

思ったより長くなったので今回はここまで。次回は退院までかな。