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たまにはジャズのお話でも ~超私的お気に入り作品集~

日曜日の夜、マンドリン研究会のFlatironman師匠から電話があった。
Flatironman師匠は、Chris Thile の難曲達やバッハの無伴奏ヴァイオリンなどを「ボケ防止」と称してひたすら制覇されている恐るべきテクニシャンの方である。「弾けない曲など世の中に存在しない。なぜならば弾けるまでやめなければよいからだ」という自論の持ち主でもある。

時折電話でお互いの研究進捗を確認しあうことがあるのだが、この間出てきたのはジャズの話であった。難曲を丸呑みするだけでは飽き足らず遂にジャズにも挑戦されるらしい。電話越しにウォーキング・ベースやらコードのバッキング、アドリブなどを聴かせていただいた。私からすればもう既にじゅうぶんじゃないか、と思えるくらい弾けているのだが師匠にも悩みはあるようで「いやいや、丸呑みしかできないんだよね。応用が利かないというか弾いたことがないものは即座に対応できないんだよ」と仰っていた。

そんな話の中でスイングやらビ・バップ、モードなどに話題が及ぶと師匠が「あんた、結構詳しいねぇ。どっぷりハマってみたいから教えてよ」と請われた。ジャズには何度かトライしその度に見事に打ち砕かれてきたから、私に演奏技術で教えられることは何もないことだけは断言できる(涙)。しかし系統立てた整理はできないが、雑多な音楽趣味のお陰で音源はそれなりに揃っているので、マンドリン研究会のお作法に則り音源紹介のリスト作りから始めてみることにした。

できれば、典型的なスイング、バップ、モードを用意し、さらにマンドリン演奏であればいうことはないが、世の中になかなかそんな好都合なものはない。

マンドリンでジャズとなると...、

unseasonably_cool.jpgTiny MooreJethro Burns あたりが大御所かなぁ、と安易に思いついたが、はたと思い出したのがDon Stierberg というミュージシャン。新宿ディスク・ユニオンで見かけて衝動買いしたものだがなかなか涼しげで小洒落たスイングをやっている。まずはコイツをリストアップだね。

AboutTime.jpg


後、全面的にジャズじゃないが、過去にも採り上げたMike Marshallの『Gator Strut』にはJohn Coltraneの Giant Stepsを捩った「Giant Hornpipe」があるからいいかもしれないし、Mike Marshall & Darol Anger の『Duo』もようやくCD化されたからこれも候補。何といってもCharlie Parker の「Dona Lee」が入っているからバップのお勉強にはいいだろう。

以下、過去に作ったデータベースを基にリストアップを試みてみた。極力弦楽器が主役のものに絞ってみたが、必要に応じ管楽器主役のものも拾い上げてみた。

1.スタイルのお勉強編
<Swing ~ Be Bop 期>
Charlie Christian(g)
世評では『Minton's』なんだろうけど冗長な感じがするのでBenny Goodman楽団時代のものが個人的には好み。



<Gypsy Swing>
Django Reinhardt(g)
Django.jpgマンドリンと同じチューニングということでStephane Grappelli と一緒にやっているものをピックアップしたいね。1949年のローマ録音ものがいいね。全面的にDjango とGrappelli参加だし、丁々発止のアドリブのやり取りもあって楽しい一枚。


<Be Bop>
Charlie Parker(as,ts)
Dial.jpg音質はよくないが、熱気という点ではダイアル盤がいいかなぁ。コンプリート盤は玉石混交だけどね。


Sonny Stitt(as、ts)
Stitt.jpgCharlie Parker よりクセがなくてBe Bop フレーズ勉強にはこちらの方が入りやすいとも聞く。基本的にハズレのない人だが。Oscar Peterson Trio をバックに軽快に吹いている『Sonny Stitt Sits In With The Oscar Peterson Trio』がいい。あ、しまった、これはレコードでしか持っていないや...。



<Mode>
・『Kind Of Blue』/Miles Davis(tp)
KindOfBlue.jpgMiles のモード系作品はたくさんあるが、やはり黎明期のものが一番わかりやすいと思う。特にこの作品は今ひとつモードに成りきれないWynton Kelly(p) とマイルスの意図を把握できているBill Evans(p)の対比もできるから面白いと思う。


・『Giant Steps』/John Coltrane(ts)
GiantSteps.jpgコルトレーンは、モードへの入り口のコイツがいいかな。16小節に11度の転調がある標題曲を筆頭に聴き所満載だ。転調を繰り返すことで調性を曖昧にするコルトレーンの手口がわかりやすいだろうと思う。David Grisman が『Quintet '80』で採り上げた「Naima」の初演も収録されている。



2.ギタリスト特化編
Joe Pass
20060731124933.jpgジャズらしさ、という点ではこの人なんかは教科書的と思えます。『For Django』は私の思い出の一枚。実に味わい深い作品だ。

Virtuoso.jpgVirtuoso』もいいね。ソロ・ギターの作品だが、イン・テンポで弾きまくる「How High The Moon」、「All The Things You Are」などは何度聴いても納得の名演だ。

この方で忘れていけないのはバッキング。Ella Fitzgerald(vo) とのデュオなんか、グっと来ますな。

Jim Hall
JimHallLive.jpgちょっと変態的なジャズ・ギターだけど、この人もいい。作風によりカクテル・ミュージックみたいなものもあるので注意は必要。リーダー作だと『Jim Hall Live!』が私は好きだ。クールに聴こえるのだが、よく聴き込むと実に熱いインタープレイの応酬がある。

Undercurrent.jpgCo-Leader ならBill Evans との『Undercurrent』。この二人のデュオとは思えないくらいに熱いインタープレイの応酬が聴ける冒頭の「My Funny Valentine」だけでもじゅうぶん価値がある。

Bridge.jpgサイド参加作は数多あるけどSonny Rollins の『The Bridge』がいい。豪華なロリンズのテナーにまとわりつくようなギターが心地よい作品だ。


Wes Montgomery
Halfnote.jpgオクターブ奏法・コードソロ満載なのでそのままマンドリンに応用はちょっと厳しい部分もあるけど、やっぱり外すことはできない人。Wynton Kelly Trio との『Smokin' At The Halfnote』は思い出の一枚だ。

FullHouse.jpg同じくWynton Kelly Trio をバックに、さらにフロントにJohnny Griffin も加えた『Full House』もいいね。


Tal Farlow
SwingingGuitar.jpgバップらしさ、という点ではこの人もいいかもしれない。当たり外れの差が大きい人なので作品はちゃんと選別せねばならないが、『Swinging Guitar Of Tal Farlow』は名盤でしょう。

ThisIs.jpgThis Is Tal Farlow』は今も入手できるかな?LP時代は入手困難を極めていた作品だ。某大手ジャズ雑誌○○○○○・ジャーナルなんてTal Farlow といえば判で押したように『Tal』を名盤で紹介されるが、こちらの方が遥かに内容がよい。


Martin Taylor
Reunion.jpg一人でウォーキングベース+コンピング+メロディをこなせてしまう達人。Grappelliとも長らく共演していたからお薦めは結構あるが、デュオでやっている『Reunion』あたりがいい。


う~ん、キリがないな~、こんなことをしていると。久しく聴いていないものもあるので聴き返してみたくなってきた。もう少しリストアップを続けてみよう...。
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[ 2006/08/01 00:45 ] Others | TB(0) | CM(5)

お邪魔します

随分とレコ-ド集めているんですね。
私もあるんですが、今はプレイヤ-がなくてお蔵入りです。
10枚未満ですが。
アメリカで数枚買ったのもあります。
[ 2006/08/01 03:01 ] [ 編集 ]

レコード

>ネネさん
最近はLP盤は買っていないですね。多分まだ手元に200枚近く残っていますが、思い入れのあるものとCD化されていないもの以外は数年前に処分しました。
CD化されていないものはデジタル化を進めなければいけないと思っているのですが、なかなか面倒で進みませんね^^;
[ 2006/08/01 07:29 ] [ 編集 ]

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[ 2006/08/02 10:52 ] [ 編集 ]

そうそう、
Martin TaylorはGrismanと一緒にやっているでしょ。
[ 2006/08/02 10:54 ] [ 編集 ]

『Reunion』は、

Martin Taylor とStephane Grappelli のデュオですね。
Martin TaylorとGrisman は、
『Acoustic Christmas』
『Tone Poems 2』
『I'm Beginning To See The Right』の3枚で共演していたと記憶しています。
[ 2006/08/02 12:39 ] [ 編集 ]

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