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変化の兆し?

昨日は久々のレッスンだった。ようやく関東地方も夏真っ盛りのお陰で真昼間の移動は骨身にしみますなぁ。

入室すると多分お初で目にする方がレッスンの終盤だった。キリのよいところまで後ろで見させてもらう。遠めに見ても結構威圧感のあるクラシック系の曲だった。師匠も笑いながらだけど「この後、もっと難しいのが出てくるのでここはちゃんとクリアしないと後が大変ですよ」などと結構ヘビーな内容の話をしておられる。以前このブログでレッスン風景を描写したが(記事はこちら)やはり私のレッスン以外ではカリキュラムに沿ったレッスンが進められているのを実感した次第だ(笑)。

そのお弟子さん、どうやらマンドリンに興味があったらしい。師匠から「この方、ケース内にマンドリンを忍ばせてますよ」と言われたのでケースを徐に開きチューニングした。大体馴染んだところで「どうぞ」と渡すと、何とバリバリ弾き始めるではないか!ぬぉ、「お主、できるな!」というくらい弾きまくっている。師匠も大受けしている。参ったなぁ、持ち主の威厳が保てないじゃないか、というくらい上手だった。

こうなると自然発生的にヴァイオリン教室なのにいきなりマンドリンで「Partita #2 Giga」を弾くことになってしまう(苦笑)。弾き始めたら師匠がヴァイオリンで合わせてくださる。師匠もうろ覚えの箇所があるらしく、Bパートで一旦やり直しになったりしたが最後まで弾き切った。師匠からは「もう覚えちゃったみたいですね。いいんじゃないですか」とお褒めの言葉をいただいた。

ようやく本筋のフィドル・レッスンである。やはり前回「Breton Gavottes」をみっちりやったから、まずはこれから入るのが筋だろう。弾き始めると師匠は横でじっくり聴いておられる。多分途中で間を飛ばしたりしているのだが、師匠からは「よく弾けてますねぇ。ちゃんと覚えたみたいだし」とのお言葉。二度ほど師匠と一緒に弾いてあっけなく終わってしまった。

中二週間あったにも関わらず実は今回は新ネタに乏しいので、困ったなぁと思いつつ仕方がないので「Morning Star」をやってみることにした。実はこの曲は何度弾いてもリールらしいノリが出せず苦戦しているのでできればまだ封印しておきたかったんだが...。弾き始めると師匠がすぐに被せてこられる。不思議なもので合わせて弾いていただくとアクセントの箇所などが一人でやっているときと違って自然に分かってくる。おぉ、こいつは気持ちいいなぁ。何となく感触がつかめた感じで何度となく弾きなおしてみた。詳しくは別稿を立てるつもりだが、この曲はいろんな人がやっているのだがみんなメロディ・フェイクが激しくどれを手本にするかで雰囲気がまるで変わってしまうのだ。師匠に尋ねると「確かにそうなんですよね~。Martin Hayes から入ったらあれ以外に弾きようがなくなってしまいますよね~」と返ってきた。隣に置いていた「The Stars Of Munster」とセットでKevin Burke がやってますよと話すると「あぁ、これもいいリールですね」と軽々弾かれる。やっぱりさすが師匠である。

そんな中、師匠がご自分の鞄をゴソゴソし始めた。出てきたのが「Maudabawn Chapel / The Wild Irishman / The Moher Reel」の手書き譜面。う~ん、あんまり記憶がないセットだなと思っていると「昨日ね、これくらいのスピードだったらまだ弾きやすいかと思って音を拾ってみたんですよ」と師匠が仰る。早速師匠に弾いていただいたら「あぁ、これは確かに私も音源を持ってますよ」といえるくらいハッキリ分かった。実はこのパターンは危ない。初見でいきなり弾くことになってしまうのである。音符が書いてあるだけでボウイング指示も一切ない譜面はかなり難しい。しかし、師匠がやらせてみたいと思ったものには従わざるを得ないのが弟子の立場であり、結局弾くことになってしまった。

何度か師匠にゆっくり弾いていただいてこちらもゆっくり反芻する。ボウイングにハマっていると横から師匠がスラーの指示を即興で譜面に書き込んでくださる。何度となくゆっくり弾いている内に「あ、今のボウイング・パターン、それで決まりですね。いいですよ」なんてお言葉がかかり始めた。さらに弾いていくと段々これまで弾いてきた曲のボウイング・パターンが自然に出始めた。師匠もその変化を見逃さなかったようで、「いいですよ。ボウイングの指示は無視してもいいです。弾きたいやり方でどんどん弾きましょう」とのお言葉が。おぉ、これは楽しい。音がまともに鳴っていなくても、音程が狂っていても師匠はそのことには言及されない。弾きやすいように弾くことに重点を置かれたのであろう。誉め殺しにあいつつ自然に曲の感じがつかめていくようで実に心地のよいレッスンだった。何度弾いたか覚えていないくらい弾いたが、ゆっくりながら弾き終えたときに師匠が「大丈夫ですね。後は弾き込むだけですよ」と仰った。確かに自分自身もそう思った。何かもやもやしたものが少し吹き飛んだような感覚だった。勿論、及第点をもらえる内容ではないのだが、これまで教えていただいたことや自分なりに練習してきたことがおぼろげながらつながり始めたような感覚だった。習い始めて1年と8ヶ月、この感覚は今まで味わったことがなかった。まだまだ鍛錬せねばならないところばかりだが、少しは成長したのかなぁ、と自己満足に浸りレッスン後は行きつけの焼き鳥屋でしみじみと酒を飲んで帰るのであった。
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[ 2006/08/06 01:04 ] Fiddle | TB(0) | CM(2)

お邪魔します

何か良い雰囲気になったようで、喜びがあふれています。
歌手が上手いだけではだめで、フイリ-ングが出てから、後は丁寧にのやり方良いですね。
全体の把握が大事は、すべてに言えるように思えます。
お勉強しました。
[ 2006/08/06 02:18 ] [ 編集 ]

昨日は自然に身体が反応してくれた感じでちょっとビックリしましたねぇ。突然現れたことなので、再現性があるかどうかがちょっと不安なんですが...(笑)
さぁ、ボチボチ練習を始めよう♪
[ 2006/08/06 10:56 ] [ 編集 ]

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