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超絶技巧と妖しい音楽的魅力に酔いしれるための映像

『Paganini 24 Caprices』~パガニーニ 24の奇想曲 / Alexander Markov
ヴァイオリン・ウェブの掲示板を見ていて欲しくなったDVD がこれ。元々1989年の作品らしいが、最近になってDVD化されたようだ。アレクサンデル・マルコフによるパガニーニの奇想曲コンサートを『Art Of Violin』も手掛けているブリュノ・モンサンジョンが映像化した作品だ。


paganini.jpgニコロ・パガニーニについては詳しい解説は必要あるまい。現代ヴァイオリン奏法の源ともいえる名ヴァイオリニストにして作曲家。シューベルトが家財道具を売り払ってまで彼のコンサートのチケットを入手し大いに感激したという逸話もある。Wikipedeaにも解説があるのでよくご存じない方は参照されたらいいと思う。


Alexander Markovって、誰それ?実はクラシック門外漢である私はこれであったが、この写真を見たら「あぁ、この人ね」という向きも多いのでは?
artofvln.jpg冒頭で少し触れたが『Art Of Violin』という様々なヴァイオリニストを追いかけ現代ヴァイオリンに至る歴史を綴った映像作品の中でパガニーニの悪魔的奏法を実演というシーンに登場した人物だ。弓と左指による猛烈なピチカート嵐のシーンだけが出ていたわけだが、そもそも出典は今回購入した映像となっている。何となく風貌もパガニーニを意識した雰囲気がするがどうだろうか。


パガニーニの奇想曲については五嶋みどりのCDをよく聴いていたので曲は知っていた。正直聴いているだけではどうやって弾いているのかまるっきりわからない部分があったりしたものだが、今回弾き手が違うとはいえ映像で観ることができて実に嬉しいとともに、「こいつ、アホ」と思うくらいとんでもないことを平気でやっていることに驚かされたねぇ。

finger.jpgまぁ、呆れるくらい大きく長くて綺麗な指だ。このバケモノみたいな手がバケモノみたいに縦横無尽に動き回る様を余すところなく映像で捉えている。

Markov_2.jpgこれは確か一弓連続スタッカートのシーンだったと記憶している。この方は小指はこうやって弓から離れていることが多いみたいだ。ちょっと分かりづらいかもしれないがほぼ中指と親指だけで弓を支えているように見える。

righthand.jpg決定的瞬間をキャプチャできなかったのだが、スピッカートのときの親指は完全に弓反りになっていた。他の方はどうなのかわからないが、「親指は軽く曲げた状態で弓を保持する」とされる弓の持ち方からはまるっきり逆行するシーンに目が釘付けになったりしたものだ。


若干映像を懲りすぎていて見ていて疲れる箇所もあったりするのだが、全体的にはよく撮れている映像作品だと思う。私レベルの人間の参考になるようなレベルの演奏ではないが、観ておいて損はないと思います。
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[ 2006/09/25 00:17 ] Others | TB(0) | CM(4)

お~、このオッチャン見たことありますね(笑) そっかぁ、こんな名前のお方だったんですね。すっごい超絶技巧ですが、本家のパガニーニってもっと凄かったんですかねぇ。なんか想像もつかない世界ですよね^^;
[ 2006/09/25 20:22 ] [ 編集 ]

壮絶なテクニックの嵐

>せばすちゃんさん

この映像ね、それこそ百聞は一見に如かずだと思います。真似するしない、の問題ではなく、これを見てエッセンスを見て取れたら凄い映像なんでは、と思っています。動きが速過ぎるのが難点ですが、スピッカートなどを見ていると立ち上がりの鋭さの要因が見て取れる気もします。
あと、こういう類のものは視覚的に凄そうという印象を上手に与える奏者が的確ですね。そういう意味でもマルコフはピッタリくる奏者なのではと思います。やっぱり見せ場は派手にアクション取るべし、という気がしますね。
必要ならごにょごにょ(笑)で...。
[ 2006/09/25 22:21 ] [ 編集 ]

パガニーニ

確か、末端肥大症とかいう病気ではなかったっけ?
異様に手が大きな人がそれを駆使して作った作品を普通の人たちが真似するのに そもそも無理があるかも(笑)

DVDだと色々な見方が出来るので、テクを参照するに向いていますよね~

でも、超絶技巧は全然自分の参考にはならないかも(^^;)
[ 2006/09/25 23:58 ] [ 編集 ]

見方ひとつかと...^^;

>い~ぐるさん

パガニーニの末端肥大症は諸説あるみたいですね。
ただ例えばフィジカル面で恵まれないはずの五嶋みどりも全曲弾いているのでど素人にはムリがありでしょうが、肉体面でのムリというのは案外ないのかも^^;
超絶技巧そのものは私にとっても縁遠いものですけど、例えばスピッカートひとつを取ってもみんな鳴らし方が違うし、弓使いも「こういう使い方をしないとよい音が出ないのかな」なんてところはじゅうぶん参考になるような気がします。派手なアクションの影に隠れているような部分にヒントがあるような気がしますね。何にせよ便利な時代になったものです。い~ぐるさんお好みのグリュミオーも最近よく見ていますよ♪あの美音は堪らんですね。
[ 2006/09/26 00:32 ] [ 編集 ]

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