FC2ブログ






新橋に集う楽器と人の群れ

16日午後18時30分新橋駅。複数の楽器ケースを抱えた怪しげな小振りの中年男が2名。目指すはアイリッシュタイムス。2007年第一回目「ゆっくりセッション」新年会である。お店の予約は19時30分から2時間であるが、早目に陣取ってゆったりするつもりのようだ。

店に着くと中年男2名は楽器露天商の如く持参した楽器を次々とケースから取り出し、安定して置ける場所に並べ始める。セッション参加者が揃う前に楽器置場を確保してしまおうという算段だ。
かくして姿を現した楽器は、ヴィンテージ・フィドル×3、ミニ・ギターフラットマンドリンアイリッシュ・ブズーキ。アイリッシュ音楽に必要な弦楽器はほぼ揃っているといってよいラインアップだ。
そこへ現れた長身の中年男もう一人。先に到着した中年男2名に倣いやはり複数の楽器をケースから取り出す。これまた弦楽器でフラットマンドリンフィドルだ。人数が3人に対し、楽器の数は8本。フィドル・マンドリンはいずれもヴィンテージ(フィドル:政吉×3 & 謎のドイツ製、マンドリン:ギ○○ン Aタイプ & Fタイプ)、ミニギターとブズーキは新品という構成だ。

楽器を並べ終えると新年のご挨拶がてら乾杯し、満足げに酒を飲み始める中年男×3。飲みつつ各々の楽器を弾いてみたり意見交換していたが、約1名が楽譜を取り出し関西訛りの男に曲の提案を始める。関西訛りの男はあまり曲を知らないらしい。知っている曲が出てくるまで何枚も譜面をめくり、ようやく弾けそうな曲を見つけ出すと楽器を手にしてフィドル×2でデュオを始めた。曲は「Britches Full Of Stitches」だ。あくまでもウォーミングアップと云わんばかりのスローテンポで2回ほど繰り返す。演奏することの楽しさに満足した二人が微笑みながらやはりゆったりと「Kesh」を弾き始めるとギネスを味わっていたもう一人がギターで伴奏をつけ始める。聴きなれたメロディと伴奏をリラックスしながら楽しむ3人。

と、そこへむさ苦しい空間には若干不釣合いとも思える見目麗しい女性が楽器ケースを抱えて入ってきた。中年男3人と新年の挨拶を交わすとてきぱきと楽器を取り出す。これまたフィドルだ。
新たな参加者を歓迎するかのようにまたしてもポルカが始まる。「Ballydesmond Polka #2 ~ #1」だ。早過ぎず、遅すぎず適度な速度で弾き切り、満足そうに歓談する4人。歓談中にもお互いの楽器を物色したり、「Jackie Coleman's Reel ~ The Star Of Munster」など軽く曲を流したり楽しんでいる。

セッション開始定刻近辺になると続々と参加者が登場。バウロンを抱えた中年男、フィドル・ケースを抱え二人組で現れた若者達、バンジョー・マンドリンを抱えた中年男、フィドル・ケースを抱えたカップル(?)。10名でフード予約をしていたこの集団のノルマはこのあたりで達成されたようだ。飲み物しかなかった殺風景なテーブルに食事が並び始め本格的にセッションが始まった。

オープニングはこのセッションにしては珍しく「Down By The Sally Gardens」。後ろに「涙そうそう」と「Sally Gardens」が絡むというこれまたこのセッションでは珍しいアレンジ付である。以降は定番ともいえる曲やセットが続く。セッション中盤には笛類をたくさん抱えた若者が、セッション終盤にはやはり笛を抱えた女性も参戦。飲食に、お喋りに、演奏に約2時間。満足したセッション集団は三々五々オヤジの街新橋を後にしたのだった。

セットリスト
(Polkas)
・Egan's ~ John Ryan's
・Bill Sullivan's(key in D) ~ Britches ~ Egan's ~ The Last Chance ~ Ballydesmond #2 ~ Ballydesmond #1
・Dennis Murphy's ~ John Ryan's
・Bill Sullivan's (key in A)
・Peggie Ryan's Fancy
・Scartaglen Polka

(Jigs)
・Blarney Pilgrim ~ Connaughtman's Ramble ~ Kesh Jig
・Cliffs Of Moher
・Banish Misfortune
・Rose In The Heather
・Eavesdropper
・Butterfly(Slip Jig)
・Kid On The Mountain(Slip Jig)
・Give Us The Drink Of Water(Slip Jig)

(Hornpipes)
・Harvest Home ~ Boys Of Bluehill
・The Liverpool
・Rights Of Man
・King Of The Fairies
(Reels)
・Mountain Road ~ Drowsy Maggie
・Farewell To Erin
・The Salamanca
・Blackberry Blossom(!)
・Jackie Coleman's ~ The Star Of Munster

(Airs & O'Carolan's)
・Down By The Sally Gardens
・Inisheer
・Hector The Hero
・Carolan's Draught

(参加者)
Kevin師匠(guitar,mandolin,dance)、O'Bridgeさん(fiddle,mandolin,bouzouki)、はるさん(fiddle)、kouさん(fiddle,whistles)、ju-nyaさん(fiddle)、M川さん(bodhran)、Kenさん(banjo-mandolin)、い~ぐるさん(fiddle,bouzouki)、noriさん(fiddle)、T田さん(whistles,fiddle,bouzouki)、Kyokoさん(whistles)、モハー(fiddle,mandolin,bouzouki)

参加者のみなさん、及び毎度お騒がせしているにも関わらず場所を提供していただいているアイリッシュタイムスさん、ありがとうございました。
スポンサーサイト



[ 2007/01/17 12:39 ] Fiddle | TB(0) | CM(16)

お疲れさまでした★

昨日はありがとうございました。
楽しかったです。
モハーさん、知らない曲がたくさんあったのですが
曲名がわかりません。泣
今度教えてください♪
[ 2007/01/17 15:35 ] [ 編集 ]

SAMI

こんばんわ(^^)

愉しそうなご様子ですね~~~。
第三者風の書き口がまた愉しく拝見させていただきました♪

今月はレッスンが多くて家を空けるのが難しくて
お邪魔できませんでしたが、来月はお邪魔できたらな~なんて思っています♪
楽器も持参させていただこーかなとは思ってますが、楽器抱いてるだけで終わっちゃうかも(^^;
そんなんでもよいでしょうか~(涙)
[ 2007/01/17 16:49 ] [ 編集 ]

お疲れさんじゃした☆

>はるさん

昨日はありがとうございました。相変わらずよく弾けてましたねぇ。Jackie Coleman's ~ Stars Of Munster は完全に負けてました...^^;。短期間であそこまで弾けるのはホント、凄いですよ♪

一応多分昨日演奏された曲をリストにしてみたんですが、これ以外にKou さんやT田さんは演奏されていました。テメエで弾いた曲であれば曲名はわかりますので、次回お会いしたときにでも^^
[ 2007/01/17 23:10 ] [ 編集 ]

一粒で二度おいしい ゆったりセッション♪

モハーさんのブログ面白すぎです。楽しかったセッションをもう一度追体験できるのがうれしいですね。ショートネックのブズーキの音も魅力的でした。早くモハーさんやはるさんの様に楽譜を見ずにしっかり前を向いて笑顔で演奏できるようになりたいものです。
[ 2007/01/17 23:17 ] [ 編集 ]

是非是非

>SAMI さん

ここ最近イベント続きで、どちらかというと勢いで書き放しだったので一度こんな文体でやってみたかったんですよね。でも、この文体は想像以上に時間がかかってしまうので何度も書く気にはならないです^^;。

フィドル・レッスンも経験されたんですよね。オリンピックじゃないですが、参加することに意義ありです。まずは一度試してみましょう。やってみて弾けそうにないなと思えば、エア・フィドルでも脚でリズムを取るだけでもじゅうぶんセッションに参加したことになります。私自身、そうやっていつも誤魔化していますし...^^;。まずは気楽に楽器を持ってお越し下さい。できれば弾ける曲を事前に連絡いただければ、周囲が必ず出番があるように仕向けますよ♪
[ 2007/01/17 23:18 ] [ 編集 ]

昨日はありがとうございました♪

>O'Bridge さん

すんません、中年男で大半を一絡げにしちゃいました^^;

メンツが揃ってからのセッションは勿論楽しかったんですが、個人的には序盤のまったりした感じが凄く気持ちよかったんですよね。
O'Bridgeさんとフィドルもご一緒できて楽しかったです。今度はKevin 師匠のギター、O'Bridge さんのフィドルに私のなんちゃってマンドリンで「Blackberry Blossom」なんていいかもしれませんね。アイリッシュ風に行くなら、その後に「St.Anne's Reel」をセットで...♪

本年もよろしくお願いいたします。
[ 2007/01/17 23:34 ] [ 編集 ]

毎度、毎度のおつかれさまでした。

モハ-さんの会社脱出作戦は、拙者にも勇気と希望を与えてくれました(笑)!素晴らしいです。まねしないと!
それにしても、モハーさん、小説なんて書いたらいかが?
アイリッシュ・ミステリー(なんのこっちゃ)なんぞ(笑)!
[ 2007/01/18 00:16 ] [ 編集 ]

勤め人

>Kevin 師匠

勤め人の端くれと言いつつわがままやりたい放題でホンマにえぇんやろか、と思うことはありますねぇ^^;。いつかその報いがくるのではないかと不安ではありますが...。よい子はマネしちゃいけませんね。

書いてみて思いましたが、今回みたいな文章は性分にあっていないようです。だって、エラく時間がかかりましたもん(爆)。もうちょい省エネで記事アップすることにしますわ^^;。
[ 2007/01/18 00:44 ] [ 編集 ]

え~っと

私は若者達に分類されているのかな(爆)

というのは、ともかく、おびただしい数の楽器たちに圧倒されましたデス

低音系の楽器が今までギターのみだったので、ブズーキは楽しいですね。といっても、相変わらず大して弾けませんが・・(^^;)

曲名リスト、すごいですね。あそこで流れた曲を記憶しているとは! ちなみに、曲名見ても全然曲が浮かびませんデス
精進しなくては(笑)
[ 2007/01/18 07:50 ] [ 編集 ]

レパートリー

>い~ぐるさん

登場人物の解釈はご自由にお任せします(爆)

ゆっくりセッションでブズーキの登場は11月だったかのryoさん以来2度目ですね。イリアンパイプが登場したことがないのは楽器の特殊性からやむを得ないところですが、2度しか登場していないフルートとブズーキはもう少しお目にかかりたいところです。

曲名については、自分で弾ける曲・チャンレンジしている曲、目標としている曲は大体分かります。
被っているのを除くと37曲ですか...。曲名が分からない曲をkouさんやT田さんが演奏していたから45~50種類くらい登場したでしょうか。こうやって羅列してみると結構多いですね^^;

もうちょっとリール曲のレパートリーを増やさないと...>自分
[ 2007/01/18 12:40 ] [ 編集 ]

楽器露天商

本当に、それ以外何者でもないのでは?(笑)
三人で楽器8本とは、凄いです。

次回は手ぶらでセッションという手も考えているんですが、空ケースを持って行く♪ という手もあるかなぁと・・・

曲名、載せていただいて、参考になります。
次回もよろしくお願いします。
[ 2007/01/18 22:53 ] [ 編集 ]

売る気はないから...^^;

>noriさん

何と言うか、楽器フェチなんでしょうなぁ^^;

商売する気は全くないんだけど人には見せたいし、喜んで弾いてもらったら嬉しいんですよね。セッションって、楽器をみんなで一緒に弾くのも楽しいんですが、お互いの楽器を弾き比べるのも凄く楽しいんです。O'Bridge さんのマンドリンなんて最高です。滅茶苦茶軽いし弾きやすいんですよ♪

明日はレッスンに楽器3本抱えて行きます。レッスンよりブズーキのお披露目がメインになりそう...^^;

また次回、よろしくです。
[ 2007/01/18 23:16 ] [ 編集 ]

こんにちわー

コメント遅くなってすいません。
セッション楽しませていただきました。
モハーさんの生音、聞けてよかったですw
またそのうち遊びにいきます。その時は楽器を持って(多分です)。

[ 2007/01/23 10:33 ] [ 編集 ]

買う気もないから…

3人で8本…ほとんどビョーキですね…ぼそっ(笑)

空ケース持参・元祖の私も参加しますよ!>noriさん
売る気はないそうですが、我々もハナから
買う気ないですもんね~♪
[ 2007/01/23 11:57 ] [ 編集 ]

ありがとうございます

>風見さん

コメント、ありがとうごさいますhttp://blog28.fc2.com/image/icon/e/291.gif" alt="" width="14" height="15" class="emoji">
先日はセッション観戦、嬉しかったです。今度は是非楽器持参でお越しくださいね。
[ 2007/01/23 12:06 ] [ 編集 ]

>せばすちゃんさん

空ケース攻撃が複数になるときついなぁ(^_^;)
そっか、フィドル以外を持っていけば大丈夫だな。マンドリンとブズーキはいくら何でもフィドルケースには入らないぞ~!
[ 2007/01/23 12:11 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://moher.blog28.fc2.com/tb.php/243-68ead790