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新春素人音楽発表会

時折冷たい雨がしとしとと降る土曜日夜、君津駅に降り立った。京葉線で線路に立ち入った愚か者がいたために順調な行程といかず少々お疲れ気味だ。一旦宿泊先へチェックインの手続きをすませに行ったその足で久しぶりのお店に向かう。このブログにもリンクを貼っているが、エスニック・レストランサットンズ(Sutton's)だ。

Sutton's はこれまで何度かこのブログでも紹介した。ジャズ・ピアニスト、Ralph Sutton を敬愛するマスターKazz さんのお店。不定期的だが主にスイング系のジャズ・ミュージシャンを呼んでライブも開催しておられる。お店のモットーは「酒・食事・音楽の三拍子揃ったお店」。短い君津在住期間には随分お世話になり今でも機会があれば立ち寄るお気に入りのお店だ。

実は先日、そのSutton's のお客さんで「関東手酌の会」会長から「20日に素人音楽発表会があるから参加せよ」との指令を受けていたのである。周囲の音に掻き消されることを幸いとしてセッションには随分参加するようになったものの、いざ改まって発表会というのはいまだに抵抗を感じる私としてはあまり気乗りしなかったのだが、まぁたまには度胸試しもいいかと考え参加することにしたのだった。

到着が予定より随分遅れたのでもう始まっているか、と思いきや、夜が長いのをよいことにまだ皆さん歓談中、といった感じだった。空腹には耐えられないのでさっさとできるものを適当にオーダーし旧友達と新年のご挨拶&歓談。お客さん≒出演者、という少人数なのでさほど緊張せずにすみそうだ。

素人音楽発表会のトップバッターはこの方、Fさん。ギターの弾き語りでしみじみとフォークを唄う設定だ。やさしい声の持ち主で曲のイメージとピッタリだった。2曲(だったかな?)で終わりだったが、アンコールにも応えて無事終了。マスターからはビールをご提供。


radioTaiso.jpg2番手はこの方、S夫人。Sutton's のマスターと仕込んだ「ラジオ体操組曲」だ。写真には写っていないが横にはマスターが立っていて「ラジオ体操第一、よ~」という掛け声から始まるこの曲は合間合間に「月光」だの「乙女の祈り」だのクラシックの名曲を挟み込むネタである。ピアノを弾いたのが一ヶ月ぶりとのことで、少々お乱れもあったが、相変わらず楽器をよく鳴らす人だ。終了後はジンジャエールをマスターがご提供。


K_Special_Group.jpg3番手はKさん、手酌の会会長、マスターからなるサットンズ・スペシャル・グループ。小室等の曲から始まりオリジナルも交えての熱演。歌詞もメロディも遊びが適当にあってゆったりと楽しめるいい編成だ。手違いで最初からやり直す場面もあったが、これもご愛嬌。終了後はやはりビールをマスターからご提供。


Special_Polka.jpgなぜか、トリが私(爆)。出張にイベント続きでほとんど練習できていない上に、マンドリンやブズーキと戯れていたために音程が甘いと気になっていたのだが、まぁ誰も知らない曲だろうからと開き直っての出演。下手にリール曲のセットを弾くと思い切り間違えそうな気がしたので「Bill Sullivan's ~ Britches ~ The Last Chance ~ Ballydesmond #2 ~ Ballydesmond #1」のポルカ・ビッグ・セットにした。音程が悪く、リズムも甘くて...、と誉められたデキではなかったことは間違いないが、とりあえず弾き切った。これで終わりにしようと思ったら「え~、もう終わり?」と社交辞令をいただいたので「Blarney Pilgrim ~ Connaughtman's Ramble ~ Kesh」のジグ・セットで終了。マスターからはウイスキーをご提供。ごちそうさまでした。


発表会自体が目的だった昨晩なのだが、本当に面白かったのはこれからだった。出演者、応援者で歓談しつつ楽器を弾いて遊んでいたのだが、KさんやS夫人がアイリッシュ音楽に興味を示してくださり、「Britches」や「Egan's」を合奏。S夫人はピアノ専門だが絶対音感の持ち主で過去には初めて持ったマンドリンで童謡を弾き切ったツワモノだ。娘さんの1/2ヴァイオリンを弾いて遊ばれることがあるそうだが、フィドルを渡すと即座に「Brithces」を弾ききってしまったのには本当に驚いた。音程も正確だ。やっぱり才能なんでしょうな。

その後暫くウダウダしていたのだが、ふと「Josefin's Waltz」の譜面を持ってきていたことを思い出し、Kさんに「ちょっと合わせてみませんか」と声をかけたら快諾いただいた。Kさんにとっては初めての曲だしこちらもうろ覚えときているので最初は合わなかったが、二人でメロディを口ずさんだりして確認していくとうまくいくようになった。ギター&フィドルのシンプルな構成だけどじゅうぶんに気持ちいい。Kさんも「綺麗な曲ですね」と気に入られたようだが、そこへマスターが「ウチらのレパートリーのあの曲と合わせたら結構よさそうじゃん」と提案。Kさんのオリジナル曲でキーはCなんだが(Josefin's Waltz はG)、やってみようということになった。「Josefin's」をフル・コーラス使うとクドいのでBメロだけ間に挟む形にしたら曲のイメージが一気に広がる感じで心地よい。これにはマスターもKさんも大満足。いいアレンジが出来上がったようである。

さらにフィドルを入れたい曲があると、別のレパートリーも出てきた。こちらは懐かしさを感じる昭和歌謡風フォーク。曲風を聴いたらマンドリンの方が合いそうだったので楽器をチェンジした。テーマを少しフェイクしてトレモロを噛ませたらKさんもマスターも手酌の会会長も大受け。即、「これで決まりやね。滅茶苦茶えぇ感じ」とOKが出た。弾いている私自身も凄く気持ちがよかった。楽しすぎるね。

完成したアレンジを何度となく繰り返す内に夜は更けていく。気付けば3時(!)だ。zzz。

みなさん、ありがとうございました。また遊んでくださいませ!
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[ 2007/01/21 14:31 ] Fiddle | TB(0) | CM(8)

いや~~ど~~もお疲れ様でした。私風邪をこじらしてしまって翌日ダウン。 歳ですな。 しかしオヌシ腕を上げたな。 それに対して私・・・がんばろーっと(汗) また遊びに来てくださいね。 PS、Eちんのフルート良くなったでしょ
[ 2007/01/22 16:04 ] [ 編集 ]

横縞の

さすらいのフィドラーになってきましたか。その確かな兆候がいつもの横縞のシャツ…!。九十九谷フィドルの脚に冬の草 
[ 2007/01/22 17:47 ] [ 編集 ]

お世話になりました♪

>kazz さん

土曜日は遅くまでありがとうございました。何度伺っても気持ちよく酒を飲み音楽を楽しめる空間が嬉しいですね。お身体、ご自愛下さい。

こと、音楽的な話に関してはkazzさんの見立てに敏感です。かなりヒドい演奏でしたが、今後もよろしくです。サットンズ・スペシャルはいいですねぇ。邪魔にならぬよう練習いたしまする。あんな楽しい時間は久しぶりだったかも。毎度ながら感謝しきりです。

Eチンのフルート、素晴らしいです。いろいろあって大変だったはずですが、実に丁寧できれいな音色でした。アイリッシュも真剣にやってみたくなる上達振りでしたよ。皆様によろしゅうお伝え下さいませ♪
[ 2007/01/22 23:29 ] [ 編集 ]

タイガー・ストライプ

>Eaves さん

一応関西人の端くれなので縞模様には...。あ、あれは縦縞でしたか...^^;。

さすらいのフィドラーといえばカッコいいですが、どちらかというと彷徨えるフィドラーの方が近いかも...。でもね...、この君津のお店で発表会とはいえ、弾かせていただけるのは凄く嬉しいのです。マスターに成長度合い(退化度合い?)を確認していただけますし。
多分Eaves さんとも話があう部分が多々あると思うのでお時間があれば一度ご招待したいです。

>フィドルの脚に冬の草

フルートだとどう表現するのがよいでしょうか。不粋モノにちょっと教示いただけると助かります。
[ 2007/01/22 23:38 ] [ 編集 ]

九十九谷

「ご招待」のお話、ありがとうございます。君津方面は脚を運んだことがないので、ビュースポット九十九谷の水墨画のような雲海もいいですね。

 笛も棄つ九十九谷に冬の草 

焦点過多、地名に名前負けしている駄句。「教示」など寡聞にてできるはずもございません。「九十九谷フィドルの脚に冬の草」 少し出来過ぎですが、六七五でも語呂よく気に入っています。即興も妙、十句に一句良い句ができればいいです。そもそも句作りは、ヒト好みの思考法、比較するものさしを得て、アイリッシュを理解するために始めたものです。「音楽」の原型は「言葉」とか。
[ 2007/01/23 16:41 ] [ 編集 ]

水墨画

>Eaves さん

無事帰還しました。来週も、尼!出張があります...。

君津・木更津・富津...、「津」がつく地名で想像できる海を感じる場所があるのは勿論ですが、君津は実に所帯が広く海から離れた場所にも風味のある場所があります。私自身は在住期間が短かったので詳しくないですが...。

寡聞で得られない中で持っているイメージと現実の雰囲気の差を楽しむのも一興ではないでしょうか。是非とも「素人音楽会」を一度ご一緒致しましょう。そして確かめてみましょう。天候条件がよければ富士の嶺を見つつ軽く音出しできそうな場所もありますよ♪

>「音楽」の原型は「言葉」とか。

Sutton's のマスターは自称・他称「巷の言語学者」でもありますよ♪
[ 2007/01/24 00:45 ] [ 編集 ]

Actuality or Reality

「素人音楽会」を目標に練習に励むことにします。こういうことになったからには、Kevinさんにも責任をとっていただいてご一緒していただこう。
「音楽」の原型は「言葉」とか。…狼の遠吠え。妹を恋して鳴く牡鹿。ゴリラは歌をハミング。ブッシュのなかではヒトかゴリラか分からないそうです。浮世のしがらみを離れゴリラの住む森に行って、ねぇ~君~一曲歌ってくれないか~、僕~笛吹くからさぁ~、とか。モハーさんのSutton'sはそういうところなんでしょうね!。
告白、九十九谷のリアリティより海ほたるでコーヒーを飲んでみたいアクチュアリティがあるかも知れません。
[ 2007/01/24 11:53 ] [ 編集 ]

海ほたる

>Eavesさん

Kevin 師匠は土日がご出勤なのが痛いところなんですよね。同じ千葉県とはいえ、君津⇔習志野間の移動も大変かなぁ...。

Sutton's は確かに私にとって、Eaves さんの仰るような空間かもしれません。訪れるたびになにがしかの刺激を得、リラックスして帰ってきますね。

>九十九谷のリアリティより海ほたるでコーヒーを飲んでみたいアクチュアリティ

なるほど。海ほたるであれば川崎まで電車で出てきていただいてアクアライン・バス(木更津着)を使う手があります。そのままJRで君津へ移動(一駅)しSutton's襲撃ですね。翌日に元気があれば九十九谷襲撃の盛り沢山ツアーも可能かも^^

「素人音楽会」、次回は2月24日(土)あたりと聞いています。
[ 2007/01/24 12:41 ] [ 編集 ]

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