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「あれ」な音程・・・

あれな仕事が続きフィドル練習もままならぬまま月末のセッションを迎えようとしている。にも関わらず弾きたい曲が増え続けるのは皮肉なことだ。残業で疲れた身体にムチ打ちつつ、Co-Mando にあるTablEdit のケルティック譜面を見ながらネタを探していたら「Blasket Sound」というDouble Jig が妙に引っ掛かった。The Session でネタ調査をしていたら、この曲、実に多数の別名標記がある。コメントを読んでいたらPeter Cooper の『Irish Fiddle Book』に「Chicago Jig」で置いてあると書いている。以前師匠に『Irish Fiddle Book』ネタは頂いていたので深夜にゴソゴソと譜面を漁ると出てきた。「おぉ、これか」と悦に入りつつ他のものも物色していたら出てきたのがこれだった。

Garret Barry's(Double Jig)

ここ最近多少気になっていた曲だ。「何だ、こんなところにあったじゃないか」とマンドリンで弾き始めていきなり「???」な状態になった。コード標記は頻繁にDmが出てくる癖に#がひとつついている。メロディの中で頻繁に出てくる「F#」がどうもしっくりこない。妙に能天気というか浮いた音なんだね。これはFナチュラルの方が絶対しっくりくるのだが、普通にFナチュラルでも妙に気持ち悪い。この曲が気になったきっかけの『Celtic Fiddle Festival』でのKevin Burke の演奏を聴きつつフィドルをピチカートで弾いてみて・・・、どうもFの扱いがシャープでもナチュラルでもない微妙な音程っぽいと感じた。

結局それ以上突っ込むことなく22日のレッスンへ挑んで師匠に相談してみた。すると師匠から返ってきたのは想像以上に深い話だった。

「私は結局この曲を覚えることがまだできていないんですけれど・・・。これは私の記憶が正しければクレア地方の曲で、特にFの箇所とCの箇所は一般的には『気持ち悪い』とされるところで音程をとらないとサマにならない曲なんですよねぇ。あの地方の曲にはこういう微妙な音程を使う曲が多いとも聞きます。民族音楽では多々あることなんですけれど、こういう理論では説明がつかない音程というのがあるんです」

と話してくださって実例もいろいろと弾いて下さる。
確かにブルースのスケールなども譜面標記上は12音の中に納まってしまうけれど、現実にはクォーター・トーン(≒ブルーノート)と呼ばれる微妙な音程が混ざったもので、これがスパイスになっている。アイリッシュでもそんな音程があるんだね。師匠曰く「下げ切れず、上げ切れない」音程を狙っていくと音をとりやすく、微妙にスライドさせると雰囲気が出やすいとのこと。レッスンでは初期の数ヶ月を除いて音程チェックの時間はほとんど割かずにきたのだが、本日のレッスンでは実にここに時間を使った。師匠は一緒に弾いたり、私が弾くのをじっくり観察したりしながらフォローしてくださる。何度か繰り返す内に微妙に外れている音程なのに楽器が響くポイントがわかりだしてそこを狙ってみると師匠がゲラゲラ笑いながら「そうそう、その辺がいい感じですねぇ」と教えてくださる。問題はこんなことを繰り返している内にただでさえ怪しい音程がますます混迷の度合を深めることである。師匠はさすがよくご存知で次の曲へ行くときにはいろいろとアジャストしてくださる。さすが弟子の傾向をよくご存知だ(笑)

今回のレッスンはほとんど練習できていないクセに新ネタばかり。練習する時間がほとんどなかったものの、ネタ漁りだけはしていたので取り組んでみたい曲をリストアップして譜面を持っていったから久し振りにまったり系のレッスンだった。「Galway Hornpipe」、「Flowers Of Edinburgh」に先述の「Blasket Sound」を中心に丁寧にさらってあっという間に1時間だった。「Galway Hornpipe」と「Flowers Of Edinburgh」は師匠曰く「大体雰囲気は掴めているみたいですね」とのことなので次回までに弾きこめば何とかなるかな。
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[ 2008/03/23 00:38 ] Fiddle | TB(0) | CM(6)

音階というより

音律の問題やね・・・

印度行くともっと細かいらしい

http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2575671

[ 2008/03/23 07:55 ] [ 編集 ]

音律

>アコハモ・マスタ~ さん

さすがネタ本もよくご存知で^^
紹介いただいた本は仕入れてみます。

インドの音楽はリズムも音律も相当細かいようですね。
その昔、John McLaughlin はオリジナルのシャクティ時代にスキャロップドのフィンガーボードのギターを使っていました。速弾きに適しているらしいのですが、音程を微妙に操作しやすいというメリットも享受したかったのかもしれませんねぇ。
[ 2008/03/23 08:33 ] [ 編集 ]

不思議な

曲ですね。
ハープでぽろぽろやってみましたが、独特ですね。
耳に馴染みのない感じなので、覚えにくそうです。。。
[ 2008/03/23 10:59 ] [ 編集 ]

確かに

>reiさん

Fを#で取ると明らかに変な感じでしょ?
・Chieftains 1 / Chiefrains
・Celtic Fiddle Festival (1st)
・Eavesdropper / Kevin Burke & Jackie Daly
・In Concert / Bothy Band
などに入っているので、機会があったら聴いてみてください。何ともいえないウネリが結構気持ちよい曲です。
[ 2008/03/23 11:49 ] [ 編集 ]

なるほど~,いい所に気がつきましたねー。

いままで気がつきませんでした。(笑)
なぜ気がつかなかったのか、その方がおかしいですね。A^^;


[ 2008/03/23 19:05 ] [ 編集 ]

「あれ」な気付き・・・

>Yuta さん

気付かないのはほれ、「あれ」ですよ(爆)
冗談はさておき、こういうのって譜面から入らないと案外気付かないのかもしれませんねぇ。どうみても#1個のGキーではないですよね・・・(笑)
まだ全然弾けていない曲なので、Yuta 流「Garret Barry's」を今度拝聴させてください。勉強します。
[ 2008/03/24 00:05 ] [ 編集 ]

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