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受難の4歳牡馬???

JRAの競馬は明日5日からスタートする。標題にもあるこれから書くネタは、ひょっとしたらとんでもない勘違いかもしれないし、たまたまそうなっただけかもしれない。しかし、こういうものは書いておかないときっと忘れるので、備忘録として残しておこうと思う。

まずはデータから紹介しよう。古馬の中距離長距離の芝路線でここ6年をピックアップしてみた。標記は、勝ち馬→4歳馬の着順(1着-2着-3着-着外)と出走頭数計としてある。

天皇賞・春
2004年:イングランディーレ(0-1-0-8)計9頭
2005年:スズカマンボ(1-0-0-3)計4頭
2006年:ディープインパクト(1-0-0-2)計3頭
2007年:メイショウサムソン(1-1-0-3)計5頭
2008年:アドマイヤジュピタ(0-0-1-1)計2頭
2009年:マイネルキッツ(0-0-0-2)計2頭

宝塚記念
2004年:タップダンスシチー(0-0-1-5)計9頭
2005年:スイープトウショウ(1-1-0-2)計4頭
2006年:ディープインパクト(1-0-0-0)計1頭
2007年:アドマイヤムーン(1-1-0-2)計4頭
2008年:エイシンデピュティ(0-0-0-4)計4頭
2009年:ドリームジャーニー(0-0-1-2)計3頭

天皇賞・秋
2004年:ゼンノロブロイ(1-0-1-3)計5頭
2005年:ヘヴンリーロマンス(0-0-1-5)計6頭
2006年:ダイワメジャー(0-0-0-3)計3頭
2007年:メイショウサムソン(1-1-0-2)計4頭
2008年:ウオッカ(1-1-0-4)計6頭
2009年:カンパニー(0-0-0-4)計4頭

ジャパンカップ
2004年:ゼンノロブロイ(1-0-0-3)計4頭
2005年:アルカセット(0-1-0-4)計5頭
2006年:ディープインパクト(1-0-0-1)計2頭
2007年:アドマイヤムーン(1-0-1-4)計4頭
2008年:スクリーンヒーロー(1-0-1-2)計4頭
2009年:ウオッカ(0-1-0-3)計4頭

有馬記念
2004年:ゼンノロブロイ(1-0-0-0)計1頭
2005年:ハーツクライ(1-0-0-4)計5頭
2006年:ディープインパクト(1-0-0-1)計2頭
2007年:マツリダゴッホ(1-0-0-3)計4頭
2008年:ダイワスカーレット(1-0-0-4)計5頭
2009年:ドリームジャーニー(0-0-0-0)計0頭

2004年から2007年までと、2008年~2009年で随分と趣が違うことにお気づきだろうか。

2004年から2007年の4年で4歳馬は15勝をあげ(3.75勝/年)、勝ち馬も含めて23頭が馬券対象となっているのに対して、近2年は3勝(1.5勝/年)、勝ち馬も含めて馬券対象となったのは8頭に過ぎない。しかも近2年の3勝にはウオッカ・ダイワスカーレットといった牝馬による2勝が含まれており、牡馬で勝ったのはスクリーンヒーローだけである。というか、そもそも2008年以降、この中長距離路線に限らず芝コースのG1級レースで勝った4歳牡馬はスクリーンヒーローだけなのだ。3着以内まで手を広げても、アサクサキングス・ディープスカイ・オウケンブルースリの3頭が各々一度ずつ絡んだのみ。出走頭数に関してはバラ付きがあって今ひとつデータとして面白味がないが、2009年の有馬記念では遂に4歳馬の出走がゼロという異常事態となった。

なぜ競走馬として完成される時期の牡馬がここ2年間大不振なのだろうか。

理由はいくつか考えられる。

ひとつは種牡馬だ。2004~2007年の4年間、この5競争で優勝した馬の父親はサンデーサイレンス7頭で12勝が圧倒的だ。4歳馬でこのサンデーを父に持った産駒は2007年が最後であり、ポスト・サンデーの期待馬だったエンドスイープ産駒も2勝しているが時期を同じくして亡くなってしまった。稀代の名種牡馬が亡くなって圧倒的な力を誇る馬が出てきていないという推察は成り立つかもしれない。勝ち馬の並びを見ても、2008年以降この路線で複数回の勝利を上げているのはウオッカとドリームジャーニーだけであり、如何に抜けた存在がいない2年間だったか、ともいえるかもしれない。

もうひとつは強い牝馬の出現だ。距離の問題からほとんど出走がない天皇賞・春は別としても、宝塚記念や天皇賞・秋、それに有馬記念というのは牝馬がなかなか通用しないG1競争だったはずなのだが、ウオッカ・ダイワスカーレットといったもはや牝馬の域におさまらない強い馬が同期で出現した上に、1年あけて今度はブエナビスタ・レッドディザイアという強そうな牝馬2頭がまたも同期で登場した。相対的な評価ができないのが微妙なところで、牡馬に圧倒的な強さをしめすモノがいなくなったから、牝馬の強さが目立つという推論もありかもしれない。

さらに挙げるなら高齢馬がなかなか引退しないという現状もあるだろう。昨年は8歳という高齢ながらカンパニーが天皇賞・秋とマイルCSを制覇して話題をさらったが、古馬の路線には優先出走権を得られるトライアル戦がないため、G1出走のためにじゅうぶんな賞金を獲得していない馬には厳しいローテションが強いられるという側面もありそうだ。ようやくコスモバルクは国内競争を引退することになったようだが、ここ数年勝ち星もないのに過去に積んだ賞金にモノを言わせて出走してくる馬がいるというのも、これから一線級と戦って成長しようという馬達には大きな障壁になっている可能性がある。特にダート路線でこの弊害が顕著で、昨年2月にフェブラリーSを制したサクセスブロッケンに至っては、G1ホースでありながらJBCクラシックに賞金不足で参戦できなかった、という異例の事態に巻き込まれたりした。
なお、この問題については日経記者のコラム(ニッポン競馬のたそがれ 高齢馬台頭の影で)が詳しいので興味がある方は読んでみてください。

実はここまでの推察は昨年のJC時点でほぼ終えていて、個人的には「中長距離戦の4歳牡馬はJC以降が買い。できれば明け5歳まで待つ」と考えていたのだった。2004年産の牡馬の情けなさを一昨年の天皇賞・秋頃に書いた私、あの時点ではこの世代特有の現象と思っていたのだが、昨年競馬を見てきてどうもそうではないらしい、と感じて調べた結果だ。
充実期にさしかかる4歳時は、なかなか引退しない先輩と牝馬らしからぬ強い女の子に虐げられて結果が出せず、目の上のたんこぶがなくなる5歳以降にようやく実力発揮、というのがここ2年の趨勢なのでは、と読んでみたのだが、いかがだろうか。

因みに短距離路線は以前から5歳以降がよいというのが相場だ。春シーズン(高松宮記念・安田記念)で特に顕著であるが、これはどちらかというと中長距離路線よりもともと完成するのが遅いと見た方が無難かもしれない。特にマイルの路線は、3歳時は条件戦をウロウロしていたかクラシック優先のローテーションを組んできた馬が散見されるからだ。また、高松宮記念については、色んな距離を走らせてみたけど、どれもイマイチで「試しにスプリント路線にいってみようか」的な馬が多数いることにも注意が必要だ。




ということを踏まえて、明日の金杯・・・。

中山金杯の方は、ここの成績次第で今年のG1戦線も注目というのはヒカルカザブエくらいだろうか。元々こちらの金杯からはあまりG1での活躍馬が出ないのだ。理由は簡単で既に一線級なら暮れの有馬記念に出しているハズだし、上り馬で自信があるなら1月末にはAJC杯や日経新春杯もあるワケで、あえて金杯という必要性はあまりないからだろう。関西馬にとっては遠征もあまりありがたくないのかもしれない。

一方、京都金杯の方は、ここをステップにその年のG1で距離を問わず怪走する馬(下記参照)が出てくる縁起モノのレースでもあるので一応注意は必要だ。

2009年3着ファリダット→安田記念3着(10番人気)
2008年1着エイシンデピュティ→宝塚記念1着(5番人気)
2008年7着エイシンドーバー→安田記念3着(9番人気)
2008年10着キンシャサノキセキ→高松宮記念2着(5番人気)、スプリンターズS2着(2番人気)
2007年5着スズカフェニックス→高松宮記念1着(1番人気)
2007年12着ペールギュント→高松宮記念2着(13番人気)
2006年6着ディアデラノビア→ヴィクトリアマイル3着(4番人気)、エイザベス女王杯3着(4番人気)
2006年9着オレハマッテルゼ→高松宮記念1着(4番人気)
2005年1着ハットトリック→マイルCS1着(3番人気)

金杯の着順を問わないというところがちょっと悩ましいんだけどね・・・苦笑

武の進言で初マイルのスマートギアは取りこぼしがあるかもしれないけど、順調なら案外この路線でいける馬かもしれません。マイルCSを逃げて2着だったマイネルファルケは人気になっても同様の逃げを許してもらえるかどうかがカギですね。

いずれにせよ、出走頭数の少ない4歳は基本的に捨てでいこうか、と。悩むのは中山金杯のサニーサンデーくらいですかね・・・。
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[ 2010/01/04 21:37 ] 競馬日誌 | TB(0) | CM(0)

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