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こんなときだからこそ嬉しかった二日間

4月23日(土)、24日(日)はライブ観戦。場所は両日ともにスター・パインズ・カフェ@吉祥寺。何気に吉祥寺で降りるのは久しぶりだ。出演者はMartin Hayes & Dennis Cahill。東日本大震災以来、取りやめになった公演も多いようだが、地震・津波だけでなく原発問題も抱えている以上、個々の判断を責めるわけにはいかないと思う。私の大好きなデュオが、今の状況下で来日してくれたのは嬉しい限りである。そしてこの公演の実現まで頑張ってくださったプロモーターさんにも感謝したい。

23日の方が知った方が多く、宮古で被災され自家用車が流されたTRAD夫妻もこのライブのために上京された。年明け早々にお会いして以来、もちろん震災後初めてでしたが、いろいろと大変だったろうにそんな素振りを全く見せない元気な姿を見て安心しました。
フィドラーMTOさんは●ムさんのレッスンが急遽キャンセルになったらしいのだが、たまたまMartin Hayesらしき人を見かけたので声をかけたら「ついて来い」と言われてそのままライブ会場に拉致されたらしい(笑)

以下ライブの印象などを思いつくまま・・・。
私自身は3年前に見て以来でしたが、そのときに感じた印象を踏まえて振り返ってみます。因みに私は2日間とも2階の一番前で見ておりました。実はここはとても観やすい♪

1.ライブ構成
2日間、プログラムはアンコールを除きほぼ同一。50分強演奏して20分ほど休憩を挟んでさらに50分、アンコールは2セットという構成でした。初日聴いたときにはアドリブかと思う展開があった2セット目の中盤もやはりキメだったようです。
スターパインズは入場者受付のすぐ近くが楽屋みたいなのですが、開演10分前にはバリバリとフィドルの音が聴こえていました。ほんと、一音入魂という感じがしましたねぇ。

2.演目
1ステージ目が4セット、2ステージ目は何と2セット。相変わらず1セットが非常に長い演奏ですが、さすがに飽きさせません。ジグが非常に少なかった印象で、同じタイプの曲でセットを通したのもひとつふたつ、といったところでしょうか。ゆったり静かに始めて徐々に熱がこもってくる展開というのが長いセットでの基本パターンだけど、決して一本調子で盛り上げるわけではなく、曲が変わると一旦クールダウンするなど、一ひねり二ひねり入れながら展開していく感じです。
「アイルランドでもベネフィット・コンサートを開催しているし、みんな日本のことを気にかけている」というニュアンスのMCがあった「O'Carolan's Farewell To Music」は今回の東日本大震災に対する鎮魂歌のようで、急遽組まれたセットなのかもしれません。初日は涙が止まりませんでした。後ろに続く怒涛のセットも凄まじかったなぁ。

3.Dennis Cahill
やはりギターはノーマル・チューニングだと思います。Martin Hayesをじっと見やりながら寄り添うようなバッキングは健在でした。今回は2階から広めの視野で眺められた分、彼のギター捌きにも注目していましたが、1コードで1コーラス押し通す場面もありながら全然単調ではないあたりがやはり見事です。オクターブ、ハーモニクス、ハイポジションなどを駆使したチューニングも今まで通りでしたが、前回よりは全般的に素早く終わった印象。マンドリンの好演は1ステージ目(Castle Kelly のセット)で披露してくれました。これがまたいい感じなんだなぁ♪

4.Martin Hayes
今回は距離が離れていたので細かい点の観察はできませんでしたが、弓の持ち方も左手のお盆持ちも健在でした(笑)
前回の印象では弓を通す場所はネックと駒の中間あたりかと見ましたが今回見た感じではネック寄りといった方がよさそう。弓使いは、短く切り返しても音の頭がハッキリしているし音もよく飛んでくるなぁと改めて思いました。強弱、アクセントも自由自在ですね。左手の所作は遠目から見ていたことに加え、とにかく手が大きい人なので細かい点は確認できませんでしたが、常にカットやロールが入っているのではないかと言いたくなるくらい指がよく回ってました。足技も相変わらずお見事ですね。今回はギターのように楽器を抱えてピチカ-トするシーンもありましたね。
使用弦については、砂被り席で観ておられたTRAD(♂)さんによるとボールエンド側が緑色だったとか。果たして何でしょうね。「1ステージでほとんどチューニングをしなかったことを考えると金属弦」という説が我々の間では有力でしたが、それにしては音の出方が実に柔らかいなぁ、と思いますし・・・。ま、名手であればどんな弦を使っても自分の音色を出しそうですけどね。

2日目のアンコールでは「何かリクエストはあるか?」という展開になったので思わず「Jenny's Welcome To Charlie」と叫んだら、Martin さんも「いい選択だね」ということで受けていただきました。後ろについた「Graf Spey」も見事でした。個人的にはこれが一番嬉しかったかな(笑)

ただいま、まだ日本公演をやっておられる最中のこのお二人、どうやら11月に来日しヴェーセンと共演らしい。矢継ぎ早ですが今から楽しみです。トシさん、今度は一緒に観に行こうね!
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[ 2011/04/27 01:09 ] Concert | TB(0) | CM(8)

彼はVisionsを使ってましたよ。
アイルランドではっきり弦のパッケージも見ましたし、本人にも聞いたので確かです。
[ 2011/04/27 03:36 ] [ 編集 ]

あり

>しゅうぞうさん

情報、おおきにです。
Vision は使ったことがないけど、一度張ってみるかなぁ。
[ 2011/04/27 06:49 ] [ 編集 ]

さすが!

うちはVIOLINO+Kaplan(E)です!(きっぱり)あ、ご存知ですよねぇ(笑)

いや~、ライブ報告さすがですわ~(^-^)bあたしも見習わないと(^-^;)

震災後からErinのことも含めてずーっとご心配をおかけしましたm(_ _)mやっぱり、こういう時は顔を見て話すのが一番ですよね!そういうあたしも、モハーさんのこと心配してますよ~(T_T)

幸い今年も9月のジャズフェス開催が決まったし、またいつでも東北にいらしてくださいね!みんなで首を長くしてお待ちしています(^-^*)
[ 2011/04/27 12:58 ] [ 編集 ]

遠路お疲れ様

>TRAD(♀)さん

先日は遠路お疲れ様でしたな。

因みに我が家のパントルはほぼTONICAで固定、ペールギュントの方は色々替えてますが、今は謎の第三国製ドミナントもどきです(笑)

それはさておき、やはり実際にお会いして無事な姿を拝めるってのが一番です。まだまだ大変だとは思うけど乗りきってくださいね。11月にはまた巨匠再来日みたいだしね♪

仙台のジャズフェス開催はよいニュースでした。規模なんてどっちでもいい、まずは開催されることを喜び、みんなで盛り上げていきましょうね♪
[ 2011/04/27 23:42 ] [ 編集 ]

11月に思いをよせて

3月17日,雪の仙台ではお会いできて本当に嬉しかったです。その折にはお疲れさまでした。

さて、詳細なリポートありがとうございます。さすがですね!今回は残念でしたが11月に再トライをしたいと考えております。MUSIC PLANTのブログを見て再来日をされると知りびっくりでした。何回も言っちゃいますけど僕が初めて買ったアイリッシュのCDは両氏の「Lonesome Touch」でした。ジャケ買いではありましたが!

今考えてみると初めてお二方の演奏を聴いたのが(3年前だったかな?)門前仲町の会場でしたが客席も少なく贅沢な空間だったと思います。ただ、楽屋とステージの気温差が激しかったらしくカヒル氏がチューニングにかなり苦労されていたのが気の毒でした。去年の吉祥寺ではTRADご夫妻と最前列で聴かせて頂いたのですが、確か第二ステージでの30分近い演奏には両氏の集中力とテンションの維持に驚かされました。

11月5日には是非ご一緒したいですね!そういえばお互い11月生まれの蠍座でした。またお目にかかれる日を楽しみにしております。
[ 2011/04/28 09:07 ] [ 編集 ]

磔磔っていうLIVEハウスで約2Mの至近距離で堪能してました。セットはレポとほとんど変わらなさそうです。被災された方に・・(嫁さんがこの時ばかりはすかさず通訳)の曲は二人とも涙してました。

そうそう、マーティン・ヘイズ、アジャスター全てなしでした。音が変わりにくい弦で調弦の必要がほとんどいらないのか、本当に楽器全体を鳴らすためのこだわりなのか・・

29日、30日は関西で。
4日は、仕事関係でホイッスルを始めたばかりの方と上野、参ります。
[ 2011/04/29 01:42 ] [ 編集 ]

チケット、ありがとうございました

>トシ@Brave Tohoku さん

お譲りいただいたチケットで存分に楽しんできました。ありがとうございました♪

3月17日雪の仙台、お二人とお会いできて本当に嬉しかったしホッしました。

『Lonesome Touch』、私はジャケ買いというよりは「腹が立つほどスローで耐えがたいほど美しい」の文言だったかな。緊張感、音色、選曲、いずれも好きでよく聴く作品です。

3年前、私は浅草と三鷹で観たのがこのデュオ初体験でした。浅草の日は大雪だったなぁ。このときがTRAD夫妻と初対面でもありました。

11月5日は是非いらしてくださいね。それまでにまたいずこでお目にかからんことを。
[ 2011/04/29 09:07 ] [ 編集 ]

砂被り席

>padawan さん

ほー、アジャスタなしですか。
3年前の魔窟マスターのコメントによると、Boxwoodのアジャスタ付きテールピースでしたが・・・。Vision は数時間でチューニングが安定するというのがメーカーの売り文句のようです。

いずれにしてもすごい至近距離で拝めたんですね。よかった、よかった♪

4日、お待ちしております & 本日はよろしくです。
[ 2011/04/29 09:14 ] [ 編集 ]

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