ちょいと話はそれてレンズのお話を。 相変わらず私めはオークションを指をくわえて眺め、時折無謀な戦いに挑んでは敗北したり、意中のものを仕留めたりして過ごしている。GXR Mount A12の撮像素子はAPS-Cサイズ(23.6×15.7mm)のCMOSセンサーで、オールドレンズを搭載すると焦点距離が1.5倍になってしまうことは以前にも書いた。そういうこともあってレンズを最初に物色し始めた頃は35mmや28mmを熱心に探していたのだが、そもそもこういう広角のレンズは種類もあまりないし値段も50mmや90mmのものに比べるとかなりお高いのが悩みの種だった。Summaron3.5cmF3.5は比較的安価で入手したもののSummicron3.5cmF2(8枚玉が伝説になってる)やSummaron2.8cmF5.6、Hektor2.8cmF6.3あたりは高嶺の花でさすがに買えない・・・。というわけで価格がこなれているものを探していたら怪しげなロシア製レンズが引っ掛かった。お安い値段で28mmF2.8という広角の仕様は魅力的で、見た目のボロボロ感には目を瞑り買ってみた。レンズは思ったよりキズが少なく一絞りすればじゅうぶん使えるもので安心したが、ロシア語なんて全然知らないからレンズ名さえわからないナゾのレンズである(笑)