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Elmar 3.5cm F3.5(戦前・戦後)のお話

GXR Mount A12を使うようになってやたらレンズ在庫が増えてしまったここ数ヶ月。市場に出回る数も種類も圧倒的に多い50mmレンズが中心で、これまでこのブログで50mm以外のものを紹介したのはSummaron3.5cmF3.5とIndustar69-28mmF2.8に40mmサイズのSummicron-C、NoktonClassicだけである。(←既にじゅうぶんではないか、というツッコミは、ブログ更新停滞の一因となるからしてはいけません・・・)

そういえばElmar9cmF4も少し登場したな。中古市場では50mmより大きいサイズのレンズは比較的安価で出物はそれなりにあるのであまり慌てていない。実際問題として、入手したElmar9cmF4はAPS-Cサイズだと135mmの画角になってしまうから普段使いの機会はあまりなかったりする。外撮りの季節になってきたのでちゃんと登場させる予定デス。

35mmレンズはAPS-Cサイズで使えば52mmという標準域のレンズとなるのでラインアップを充実させたいのだが、Summaron以外ではなかなか手をつけることができる出物がないのが実情だ。50mmに次いで種類も数もあるサイズだが、如何せん懐事情にあわないところが痛い。

別に今持っているSummaronに不満があるわけではない。
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Summaron3.5cmF3.5

これくらい撮れれば浮気する必要もないと思うが、充実したラインアップの50mmサイズがかなり楽しい状況だけに、それと同様にとまで言わないがもう少しいろいろと遊べる環境にしたいと思うのはムリからぬ話である。

35mmサイズというとSummaronも有名だが、「8枚玉」が伝説的なSummicronがまず思い浮かぶ。ただしこれはいくつか世代があるけれどいずれも値段的に却下。同じSummaronでF値が2.8という一段明るいレンズがあるが、これもオークション動向を見る限り却下。Summaritも35mm・50mm・75mm・90mmの4サイズをすべてF値2.5という形で新しくラインアップされているが、これまた値段的に却下。Voightlanderあたりの新しいレンズを探るのも面白いが今じゃないだろう的な感じ。ましてこのブランドはオールドレンズにはない超広角レンズで面白いメニューを揃えているので買うならそっちが先だと思ってしまう。

となると選択肢としてはSummaronより前のレンズになるがElmar3.5cmF3.5かな、ということになった。同じElmarでも5cmと比べて、同じ35mmレンズでもSummaronと比べて、見かける頻度は遥かに少ないけれど値段はこなれていてこれなら手が出る。・・・というか出しました(苦笑)。

手元に届いたのは193○年のノンコート・レンズ。
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外観はかなり使用感があってある種の迫力すら感じるが、光学系の状態は経年を考えればじゅうぶんよい状態で価格もリーズナブルだった。非常に薄いレンズで実にコンパクトである。

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リアキャップとほぼ同じ厚みですな。別のレンズをGXRに搭載しているときはポケットに忍ばせても全く邪魔にならないサイズだ。試写結果も実に良好。

永代橋を門仲側から。
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色のノリ方といい、雰囲気といい、我ながらうっとりした(笑)

こちらは川崎駅北口。
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再開発が進んでいろんな建築物があるが、雨の日らしい雰囲気が撮れた。

もちろん、モノクロの描写も頗るいい。
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雨が降る日は何とも言えない質感が出る気がする。


こうして見ると、SummaronもいいけどElmarもいいなぁ・・・笑。むしろElmarの方が好みに合うかもしれん。APS-Cサイズゆえに、一番美味しいレンズの中央しか使わないということもあるのだろうが、なかなかよい絵が出る。

ここはJR川崎駅と京急川崎駅の中間地点にあるお店。前から気になっていたのだがようやく立ち寄ることができた。
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(注)思ったより長くなったので、この画像はサムネイルにしてます。

たまたま立ち寄った日はBGMでBill Evansがかかっていた。最近にしては珍しく通勤中にMiles Davisの"Kind Of Blue"を聴いていたので波長が合うというか、相性がよいというか。マスターともいろんな音楽話をしながらオブジェもいくつか撮影させてもらった。(後日プリントアウトしたものを持参したら店内に貼っていただいた。ありがとうございます。)


こんなにいいなら戦後のコート有りも試してみたくなるのが人情というもので(・・・そうなのか?)、数週間してこれまたリーズナブルに1946年製造のElmarも仕入れた(・・・馬鹿モノ)。こちらは外観・光学系ともによい状態。ノンコートでもあの写りだったのだから悪かろうはずがない。

McCann'sセッションにはハイランド・パイプも登場。
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狭いセッション場では35mmレンズの使い回しの良さは実にありがたい。

McCann's、現在は仮店舗で営業されているが内装は全くそんな感じがない。
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このままでいいんじゃないでしょうか、と言いたくなるくらい良い雰囲気です。

図らずも、同じElmar3.5cmF3.5の別レンズで季節の移ろいが記録できた。
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ここの桜は開花が早く(ソメイヨシノではない)、よい場面に出会えた。


因みにこのレンスで注意が必要なのは絞りリングの操作。絞りリングが前面についているため誤ってレンズに触れてしまいそうになるのだ。
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川崎の大手カメラ店でフィルターを漁っていたら、19mmのネジコミ式のUVフィルターがあっさり見つかった。これをつけるとElmar3.5cmの操作でもっとも不評な絞りリングの操作もやりやすくなる。

コート有無の違いだけでElmar3.5cmが二つあってもあまり意味がないのは事実だね(苦笑)。近隣の居酒屋友達でSonyやらPanasonicやらのミラーレスを持っている御仁達がいらっしゃるのでノンコートの方は暫く貸し出し、ということになりそうである。
そういうムダを省いてSummicronの8枚玉を狙えばいいじゃん、などという冷静なツッコミをしてはイケマセン。


実はElmar3.5cmF3.5に触手を伸ばす前に出自不明のレンズを仕入れていた。フロントキャップがどうしても都合できず使用機会に恵まれなかったものだが、先日意を決して試し撮りで外へ持ち出してみたらライカ純正系とは明らかに印象が異なる描写ですごく新鮮だった。これはまた別の機会に触れるがたまにはこんな描写のレンズも楽しい。
R0033456.jpg
ピントは甘くなってしまったが、実に鮮やかな色調だと思う。


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[ 2012/04/03 01:30 ] Camera | TB(0) | CM(0)

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