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ハイ・スピード・レンズの世界(3) 〜〜「貴婦人」Summilux 50mm F1.4〜〜

既に前回記事で名前と絵は出しておいたが、遂に「貴婦人」が手許にきた。
Summilux50mm.jpg
Summilux50mmF1.4


Summilux50mmはSummaritの後継レンズで1959年発売開始の大口径レンズで、開放F値は1.5から1.4になった。入手した玉は1961年製で、第一世代後期(または第二世代最初期のタイプ)。鏡胴は第一世代に極めて近く、レンズ構成は空気レンズ採用の5群7枚(変形ガウス型)で第二世代、という美味しいとこ取りの仕様である。
デザイン・鏡胴の作りの良さといい、光が当たる角度によっては金色に見える眩いコーティングといい、まさしく「貴婦人」の容姿である。絞り1.4〜16、最短撮影距離1m、フィルター径43mm。

Summiluxはさすがにアキラメていた。トンデモ高いNoctiluxとは比べるべくもないが、下手をするとSummicron(Rigid)を2台以上買える値段さえ見かける「深窓の令嬢」にはさすがに手が出ない。
アキラメていたとはいいつつも相場の追跡調査は続けていたのだが、先月中旬(CanonLens50mmF1.4を試し撮りし始めた頃)にチャンスがやってきた。第一世代の玉が複数、似たような締め切り時期で出てきたのである。「まぁ、棒茄子時期だし少々の予算オーバーでも・・・」ということで色々フェイントをかけつつどうにか競り落としたのだった。(ここ1ヶ月ほど、レンズ相場は全体的にちょいと軟調な気がします・・・)

ファーストショットはこれ。フィルターとフロントキャップを仕入れた後に軽い気持ちで撮ったのだが・・・。
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木目の細かい線まで開放からきっちり描写している。しかも目立つフレアもない。サセボ!


川崎駅周辺は夜でも比較的明るく撮りやすい環境だが、Xenon(F1.5)やSummarit(F1.5)でよく悩まされる派手なフレアとは無縁といってよいくらい楽に撮れる。

F2の世界でいえば、Summarから間を飛ばしていきなりSummicron(Rigid)になったような感覚で非常に驚いた。それはゴーストや背景のボケ加減にも言えることで、Summiluxの最初期型がどんな具合かは知らないが1959年近辺にかなりの技術革新があったものと推定できる。(Summicron50mmの沈胴→固定鏡胴は1956年だが、描写性能が上がったとされる後期型もやはりSummilux発売と同じような時期のことである)

会社帰りにスナップ散歩するのは厳しい季節だが門仲周辺・・・。
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これは八重洲の地下街。
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ピントがあった面の切れ味はなかなかのもので、細かいところまでしっかりと柔らかく描写できている。

池ダブの似非カメラマン役でもメインで使った。
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これは少し絞ったがカリカリにはならない柔らかさが心地良い。

いいレンズで撮ると何でもない光景でもそれなりになるから不思議だ。
R0058646.jpg

セッションでも既に使用しているのは前回記事の通りである。
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こうして一般のお客さんを撮影するのもなかなか楽しいものである。


う~ん、これはかなり気に入った。いろんな組み合わせで持ち歩いて比較検証するのはこれからだが、いろんな場面で活躍してくれることでしょう。

ついに揃ったライカのハイ・スピード・レンズ三代。(左からXenon、Summarit、Summilux)
R0059475.jpg
こうして並べると感慨深いものがある・・・笑


「上の写真、前に見たのと違う玉があるじゃねぇか!」と気付いた方は相当鋭い。というか相当マニアックな方ととお見受けいたします。その辺についてはまた別途・・・。

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[ 2012/08/06 23:36 ] Camera | TB(0) | CM(0)

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