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古の和製レンジファインダー・カメラ

以前アップした銀塩写真はこのカメラによるものである。
R0060349.jpg
Minolta CLE


1981年発売開始のレンジファインダーカメラ(以下、RF機)で、LeicaとMinoltaが技術提携を結んで作ったコンパクトなRF機Leitz(-Minolta) CLの後継機種にあたる。ただし、このCLEはMinoltaからの単独発売で発売期間は1981年〜1985年という短命に終わり後継機種も出なかった。因みに前身のCLも発売期間が1973〜1976年という短命機種であった。

大きさは124.5(幅)×77.5(高さ)×32(奥行)mm、本体重量(レンズ・電池抜き)は375g。今のコンデジには遥か及ばないのは当然だが、コンパクトという点では他のライカM型のボディから比べればじゅうぶんである。ファインダー枠は後で詳しく書くが、レンズを交換すると28mm/40mm/90mmのブライトフレームが表示される仕組みになっている。
この当時のLeitz本家のM6にはない絞り優先モード採用、電子部品もふんだんに使われているという意欲的な機種だが、電子部品が多い故に故障即オシャカの可能性はかなり高い。あくまでも道具であるから、賞味期限が来るまで積極的に使うのがよかろうと思っている。電池はLR44を2個使用する。

CLEの前身であるCL用の標準レンズはライカが設計し製造は各々が行ったSummicron-C40mmF2とM-Rokkor40mmQFF2であった。CLE用には新たに広角レンズのM-Rokkor28mmF2.8、標準のM-Rokkor40mm、長焦点のM-Rokkor90mmがラインアップされている。

よく参照するサイトに当時の価格が出ていた。

CLE本体:94,000円
Rokkor28mmF2.8:56,000円
Rokkor40mmF2:30,000円
Rokkor90mmF4:54,000円

実勢価格がいくらだったかわからないが、今買うとしても40mmレンズ以外はとても手が出ない値段である。尤もこの当時ライカM6の定価が397,000円だったというから、今のM8、M9のトンデモ高いお値段も妙に納得感はある。今も昔もライカは桁違いの高嶺の花なのだ・・・苦笑。

因みにオークションだとCLE本体は1/3以下、28mmレンズは6掛けから7掛け、40mmレンズは同額より若干上、90mmは半値以下くらいでそこそこ見つかる。

と、ここまでえらそうに薀蓄を書いているが・・・、実はRF機を持つのは初めてである(苦笑)。

あくまでも撮影の中心はデジタルと考えているし、多分それは今後も変わらないだろう。ただ、これまで揃えたレンズのフルサイズ画像がどんなものかという興味はあり、実用で問題なく使えそうな安い本体があれば買ってもよいと思っていた。周囲をトリミングした絵になるAPS-Cサイズではなく、35mmフルサイズでの描写を見なければ本当の性能評価にはならない。
ただし、フルサイズ・センサー搭載のデジカメは到底買える値段ではないし、ミラーのある一眼レフだとライカマウント(L/M)のレンズは載せられない。唯一の候補である本家のM9はトンデモ高くもっと手が出ない。そこで浮上したのがCLEだった。製造販売が中止になってから人気が出たというカメラで、一時期かなり高値だったらしいが最近は落ち着いているようで1ヶ月くらい「見」に徹して価格動向を押さえた上で安く出たものを入手した。

先述したとおり、ブライトフレームが用意されているのは、CLE用レンズと合致する28/40/90mmの3種で、それ以外の焦点距離のレンズを搭載してもジャストサイズのフレームは表示されない。ただし、50mmや35mmを搭載する分には40mmのフレームは出てくるのでこれを目安に狙うことは可能。

二重像合わせが思ったよりやりやすかったのは嬉しい誤算だったが、せっかくの絞り優先モードもAEロックができず、マニュアルだと露出計が機能しないという弱点があり、オーバーやアンダーの写真を量産してしまったのはご愛嬌。シャッター速度の最高速度が1/1000なのでISO400のフィルムで大口径レンズを使うと露出オーバーになりやすい。

定禅寺SJFの模様は以前の記事でアップしたが、その後いろいろ試行錯誤している。本来ならジャストサイズのフレームが出るSummicron-CやM-Rokkorを使うところだが、ここはあえてSummitarでしばらく撮った。理由は簡単で、コート有無の違いはあるものの状態の良い玉を2本持っていて、CLEとGXR双方に載せることができるからである。

CLE導入とあわせて久しぶりにスキャナーも買った。Canoscanというフィルム読み込みもできる機種で評判の良いEpsonの半値という値段に負けた(笑)

こういう青空と白い雲なら大体プリント通りの発色で読み取れる。
IMG_0030.jpg

夜の光景もほぼプリント通りの絵が出る。
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ま、これくらい読み取れればブログで使う分には問題なかろう。ただし、

昼間のいろんな光景が入った写真を読み取るとプリントよりマゼンタ被りが強くなるのでこれは補正した。
IMG_0027_20120928100037.jpg


上記の写真はいずれもノンコートのSummitarだが、よく健闘していると思う。フルサイズならではの描写を垣間見て満足した。時々時間をかけて銀塩で撮ってみるのも楽しいものだ。

CLE導入初期は大半が失敗作品だったが、GXRでまず撮って適正露出を得られる条件を考えてからCLEで撮ることで歩留まりは随分向上した。ただ、時折CLEの露出計が怪しい動作をすることがあり、お亡くなりの兆候が見え始めているのが残念だが、使える間にドシドシ使おう・・・苦笑。

因みにこちらはTiffではなくJPEGでレタッチを加えた写真。ブログ上ならこれでも問題ないかも。
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Hektor2.8cmF6.3


フィルム代・現像代の問題があるのでバシャバシャ撮りまくるということはできないが、ノンビリとスナップを楽しむにはちょうどよいのかもしれない。如何せんデジカメの恩恵に甘えすぎているのでフィルムのセットに始まり撮り終わってからの巻き戻しまでの一連の動作もまだまだぎこちないが、現像するまで結果がわからないドキドキ感は久しぶりに味わった。
先述のとおり露出の判断が難しいほか、レンズから入ってくる像を見ることができないためボケ加減などは経験値が必要だが、そうしたことをイメージしながら撮れるようになると面白そうである。

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[ 2012/09/28 12:31 ] Camera | TB(0) | CM(0)

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