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新兵器・・・

今年はレンズ沼ハマリの一年であった。その元凶は間違いなくRicoh GXR + Mount A12である。GXR純正の交換ユニットもよく使ったが、次々に新手が現れるライカ玉(L39、M、R)の誘惑は強力で「ヤバそうな世界」と思いつつ、ある時期からは観念して「毒も喰らわば皿まで」という心境になってしまった。ま、物欲の塊であるから当然の帰結ともいえる。

お陰さまで自分の誕生日祝いで手許に来たSummicron35mmF2(7 elements)で大体目ぼしいところは手許に揃った。セリはいまだに眺めているが、常識的(?)な金額で入手できる玉はCosina-Voigtlanderのシリーズを除けばここまでで後は運次第だと思っている。
棒茄子シーズンに入ったせいか、以前より買い手上位の流れがセリでは続いていて半年ほど前の相場から見ると「投売り」とまではいかないが結構安くなっている。とはいえ、いくら欲しい玉でも程度のよいフィドルが買えるような玉にはさすがに手を伸ばせない。

しがない勤め人なので資金が潤沢にあるわけではないのだが、玉が大体揃ったところでボチボチ新しいボディに関心が出てきた。今年は2年に1度のフォトキナもあったからデキの良し悪しは別として各社から新モデルも発表になっており、買う気もないのに大手カメラ屋に寄っては適当に弄繰り回したりしている内に何か一台欲しくなってしまったのだった。こんな調子だから何時まで経ってもおカネが貯まらない・・・苦笑。

基本的にGXRに不満はないのだが、強いてあげるなら外付けEVFが壊れやすいことと高感度がISO3200まで、というところに不満がある。特に前者は程度のよいElmarくらいなら探せば買えるお値段なので財布に痛い。後者の問題は切実で、平日は夜撮り中心で照明の暗いセッション場での撮影機会も多く、ISO3200上限では大口径レンズに頼らざるを得ない事情も少々苦しい。せっかく手許に揃った古くて魅力的な玉の活躍の場が限られてしまうのは幾年月を生き抜いてきたレンズ達にも可哀想である。

フルサイズ・センサー搭載機はライカ本家しか候補がないので埒外。従ってAPS-Cサイズでよいから、高感度がせめてISO6400まで実用的なレベルであることと、EVFのもたつきがあまりないものというあたりが主要なチェックポイントであった。
前者については今の機種なら大体カバーされているが、後者はなかなか難しい。知人の所有するソニーやパナなどにライカ玉を搭載してみたもののEVFのもたつきが激しく「こりゃ、動体撮影は相当難しそうじゃな」というレベルだった。恐らくフレームレートの問題だろうが、GXRのEVFは解像度では他社に劣るもののフォーカスアシストでその点はカバー可能だし、追随性は多分一番いい。WEB上でいろいろ情報を調べてみるが、私がよいと思っているGXRのEVFでさえその評価は人それぞれで、「よくできている」から「全くお話にならない」まで平気でバラつく。体感的なものでもあるし判断基準の物差しが一定でないので実際使ってみないと何とも言えない・・・。

そうした中で結局、「これなら値段が下がれば」と思っていた機種に落ち着いた。デジカメは生もので値段は日に日に下がっていくのだった・・・笑。

Hektor5cmF2.5 + FUJIFILM X-E1
X-E1.jpg
純正レンズには目もくれずボディだけ、というのが少々心苦しいが許してたもれ・・・苦笑。


購入に至ったスペックは・・・

・ISO200〜6400(拡張範囲で100〜25600)
・有機ELのEVF内臓(0.5型約236万ドット、視度調整可)
・APS-C(独自のX-Trans CMOS、ローパスフィルターレス)
・1630万画素

あたり。メーカーが画質はフルサイズに匹敵すると豪語しているX-Trans CMOSは、確かにあがってくる絵が綺麗で高感度も実用的、というのが第一印象。絵がきれいすぎてピントが甘いとすぐバレてしまうが・・・苦笑。

逆にあらかじめわかっていたことも含め、使ってみての難点は・・・

・EVFは明るく見やすいが直射日光下では見づらい
・EVFは初動時に特にもたつきを感じる(純正レンズではあまり感じない)
・マニュアル・フォーカス時にアシスト機能がない
・よく使う機能を割り当てるボタンがひとつしかない
・レンズ名を登録できない

あたり。EVFの追従性はGXRより落ちると私は感じたが、見やすいのは間違いない。フォーカス・アシストがあれば鬼に金棒だと思う・・・。

最初に試写したのは上記写真の通りHektor5cmF2.5。最初にこんなクセ玉を載せるなんてとても意地悪・・・笑。

GXRのようにセッティング登録でレンズ名を複数登録できるなら頻繁にレンズ交換できるのだが、そうもいかないので一日1レンズの原則で順に使っていくことにした。セッション・デビューは前々回に記したMorrigan's(レンズがHektorのもの)で、Green Sheepでは全てX-E1を使用している。以下、適当に試写結果を並べてみる。

Minolta CLEを使った経験から目測の重要性を感じて練習していたのだが・・・
DSCF2037.jpg
Hektor5cmF2.5 + FUJIFILM X-E1

最初はなかなかジャスピンにならず結構ストレスは溜まった。
Hektorは古いとはいえ、開放F値が2.5なので地下街ならISO200でもじゅうぶん。上段やや左の玉ボケはカエルの卵状態だ(笑)。光線の加減でかなり出す絵が変わってくる扱いが難しい玉だ。

近所の焼き鳥屋。外ではモツ煮を売っている。
DSCF2023.jpg
ここまで綺麗に湯気を写せたのは初めてかも。ISO3200、ブログ上ならじゅうぶん実用的である。

絞り開放は極力被写体に寄った方が結果はよい。勿論絞れば結構シャープになる。
DSCF2085.jpg

DSCF2140.jpg
いずれもISO3200、いずれもF4.5あたり。だいぶんピント合わせには慣れてきた。

遠景を狙う場合は絞った方が結果が良い。
DSCF2104.jpg
ISO6400、F5.6あたり。じゅうぶん実用的でこれなら設備投資の甲斐があったというもの。


一週間ほどHektor5cmF2.5を載せっぱなし、ときおり広角のHektor2.8cmやElmar3.5cmを織り交ぜて、今週からは思いついた玉を適宜載せている。

沿線さんぽネタも考えたいので東京駅から有楽町まで歩き、国際フォーラムに寄り道したら・・・
DSCF2698.jpg
Xenon5cmF1.5 + FUJIFILM X-E1

DSCF2382.jpg
Elmar50mmF3.5(4) + FUJIFILM X-E1
手許にある戦前Elmarで最もよさそうな鏡胴番号「4」

DSCF2700.jpg
Xenon5cmF1.5 + FUJIFILM X-E1


ふーん、スペースボールかぁ。要するにプラネタリウム?。結構並んでおられました。
さすがにElmarとXenonでは開放F値の差が大きく出ているが、どちらも悪くない。Xenonはやはり独特の青が出ている気がする。

今年もDale Russさん来日。渋谷のフォルチェ(12/18)、新宿ダブリナーズ(12/20)に行ってきた。相変わらずよく歌うフィドルに聞き惚れる。

18日の終演後。和やかな団欒風景。
DSCF2461.jpg
Elmar50mmF3.5(4) + FUJIFILM X-E1
あの照明でこれだけ撮れれば文句ない。開放から使い物になるこのElmarも素晴らしい。

20日の模様。Dale Russさん絡みのネタは後日まとめて・・・。
DSCF2581.jpg
Summicron50mmF2(Rigid) + FUJIFILM X-E1
モノクロはややあっさり目かな。

因みにElmarといえば、真贋不明のShort Elmarも試し始めた。看板の浮き立ちに驚く。
DSCF2543.jpg
Elmar50mmF3.5(1) + FUJIFILM X-E1

これが噂のビックロか。個人的にはユニカメラの方がインパクトがあると思うが・・・笑。

定例のWarriorでも使った。えぇ仕事しますなぁ、レンズもカメラも。
DSCF2512.jpg
NoktonClassic40mmF1.4 + FUJIFILM X-E1


もひとつ、X-E1の導入で面白いことができるようになった。GXRではできないことでX-E1にはマウントアダプタ経由でライカ玉を搭載するのだが、何と補助ヘリコイドがついていて最短撮影距離を縮めることができるのだった。

ホッキ貝
DSCF2266.jpg
Elmar3.5cmF3.5 + FUJIFILM X-E1

ワカサギの唐揚げ
DSCF2679.jpg
Xenon5cmF1.5 + FUJIFILM X-E1


純正アダプターではないが、この補助ヘリコイド付きアダプターはいろんなマウントのものが市販されているようだ。最短撮影距離が概ね半分くらいに短縮されるようである。

スナップシューターとして使うには私の技量ではまだ難しいが、がちゃがちゃレンズ交換しながら慌しく撮っていくより、ひとつのレンズをじっくり味わうつもりで使うと楽しそうな道具である。バッテリーはかなりでかいがGXRの方が多く撮れそうだが、今の撮影ペースだと4日で一目盛り減った程度なのでじゅうぶん実用の範囲だろう。予備バッテリーは非純正を仕入れておいたのでこれもテストせねば。

GXRとX-E1の棲み分けは微妙なところだが、機動性・確実性重視の場面はGXR、じっくりひとつの玉を楽しむならX-E1、という感じ。フルサイズ・センサーのボディが入手できても別の魅力があるボディとして使えそうな気はしている。
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[ 2012/12/22 14:08 ] Camera | TB(0) | CM(0)

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